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リアルなソロトロンボーン音源「SWAM TROMBONES」レビュー

今日はSWAM音源のトロンボーンをご紹介します。比較的どこの音源でも音はいい楽器ですが、SWAM音源はよりリアルな振る舞いが魅力です。特にスライドに関する設定もありますので、よりトロンボーンらしい演奏を作り出すことができます。それでは解説していきます。

物理モデリングのトロンボーン 音源

動画はメーカーのデモです。リアルタイム操作で演奏しているのですが、このリアルさ。さらに打ち込みでパラメーターを操作するとほぼ本物に近くなります。特に物理モデリング音源ですので、サンプリング音源のように音の切れ目がなく、つながりのある流れるような演奏が可能です。

収録されている音源の紹介

この音源には5つのトロンボーンが搭載されています。すべて中低音を担当する楽器なのですが、トロンボーンはスライドが演奏の難しさになるため、コントロールのしやすさで種類が別れている印象があります。

アルトトロンボーン

Swam tb 01

トロンボーン系の最高音楽器です。宗教音楽や古典派の曲などで使われるらしいのですが、僕は一回も見たことないし、聞いたこないです。柔らかく人の声と溶けやすい独特の音色って、楽器輸入代理店のページに書いてました。一回見て見たいですね。

テナートロンボーン

Swam tb 02

Bb管のトロンボーンです。管の太さ違いでいくつか種類があり、細管のものがジャズでよく使われ、太管のものがクラッシックなどで使われます。ただ最近はクラッシックやブラスバンドで次でご紹介するテナーバストロンボーンを使うことが多いと思います。

テナーバストロンボーン

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Bb管のトロンボーンにレバーで切り替えられるF管が加えられたトロンボーンです。F管をうまく切り替えることで、管の長さを調整することができ、スライドの移動範囲を短くして演奏しやすくすることができます。ブラスバンドやオーケストラでよく使われる楽器です。

バストロンボーン

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テナーバストロンボーンを一回り大きくした楽器で、マウスピースも一回り大きく、より低音を演奏しやすくした楽器です。トロンボーンパートの最低音を担当することが多いです。吹奏楽やクラッシックで主に使われています。

ダブルバストロンボーン

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この呼び方の楽器をあまり聞いたことがありません。おそらくバストロンボーンのレバー切り替えが2つになったものだと思います。バストロンボーンよりさらに低い音が出せる楽器です。

各音源の音域と作曲の注意点

Swam tb 06

こちらが音域ですね。他の楽器と比べると楽器の種類が多い割に音域がほぼ被っています。ジャズなどはテナートロンボーン、クラッシックはテナーバストロボーン、さらに低域が必要な場合はバストロンボーンを加えるといいでしょう。

プリセットとミュート

Swam tb 08

それでは簡単に操作関連を説明したいと思います。まずはプリセットとミュートの選択箇所です。

①ジャンル分けプリセット

こちらは各種パラメーターをジャンル別に調節したプリセットです。
例えばテナートロンボーンだと、Balkan、Classical、Jazzなどの種類があり、それぞれのジャンルに的したプリセットが選べます。Balkanはバルカン半島独自のブラスバンド形態の音楽用。トランペットのようにミュージシャン別プリセットはありません。

②ミュート変更

ストレート、カップミュート、ワウ、ハンドミュートが選べます。ストレート以外はミュートコントロールで、ミュートを操作できます。またミュートはCCを割り当てれば、演奏中に取り外しや変更もできます。ただ、音源別で立ち上げたほうが面倒は少ないかもしれません。

インターフェイス・操作系解説

Swam tb 07

現在のSWAM音源はこのBrassをベースに統一されています。大きく5ヶ所に分けて解説していきます。

①基本操作

この部分は音源操作の基本です。ピッチベンド、ビブラート、ベロシティ、エクスプレッションの4つのパラメータです。
最重要なのはタンギング表現のベロシティと息の量をコントロールするエクスプレッション。この2つのパラメータがリアルさの追求に必要なパラメータになります。
あとビブラートなんですが、曲に合わせて調整しつつ、薄くかけることで自然な人間の揺らぎも表現できます。

②音質・演奏表現の調節

ここは音質や演奏表現を調節するところです。
GrowlやOverblowなど音を大きく変化させるものや、Fletterという演奏技法、あとミュートの距離を調整できるところです。他のSWAM音源と大きく違うところは、ハーフバルブの開き具合を調整するところや、ユニゾンで複数の音源を重ねるときにフェージング効果を避けられるUnizon Anti Phasingがあります。
またトロンボーンはPIPE GESTUREという項目でSlideの操作を選べます。

③詳細設定

前バージョンは詳細設定が一覧で出てきて、何を触ればいいか手探りでしたが、V3からは分類されて、かなり見やすくなりました。
■Expressivity・・・エクスプレッションやビブラート系の詳細設定
■Play Modes・・・演奏に関わる詳細設定
■Timbere・・・楽器の音質調整
■Pich・・・楽器や音ごとのピッチ調整
■Advanced・・・リアルさを出す微調整の設定

④エフェクト系

EQとリバーブの調整です。ミックスのようにオケになじませるエフェクトではなく、楽器がリアルに響く音作りができるところです。リバーブもそこまで反射があるものではありません。

⑤CC選択や演奏機器の選択

キーボードだけでなく、EWIなどのウインドシンセやRoliのSeaboardなどで演奏できるように、自動的にパラメータを割り振ってくれるプリセットが選択できます。またコントロールしたいパラメータのCC設定ができます。

打ち込みのポイント

まだ使い始めたばかりですが、現状分かっている打ち込みのポイントを書いていきたいと思います。

表現の決め手はエクスプレッション

トロンボーン音源もやはり表現の決め手はエクスプレッションの書き込みだと思います。中低域の音源なのでトランペットのように高域の倍音が増えている感じではありませんが、エクスプレッションを高めるとかなり倍音が強くなります。ジャンルによってはエクスプレッションを適度にコントロールする必要があります。

自然な揺らぎをビブラートで

ビブラートのレートを曲に合わせて変えて、うまく薄くかけておくと、自然な揺らぎができて、よりリアルな打ち込みになります。大きくかけるとビブラートになるので、薄くかけるのがポイントです。

ユニゾンでも使える

Unizon Anti Phasingというパラメータがあり、ここを操作することで音源を複数立ち上げてパートを組むことができます。パターンが5つあるので、ビッグバンドも組めるし、オーケストラの5管編成も組むことができます。ただもう少し音がばらけるといい感じなので、そこは今調整中です。

空間系エフェクトは必須

デフォルトでリバーブがついているんですが、楽器本体の響きを作るくらいの感じなので、空間系のエフェクトでもう少し音を作っていく方がいいと思います。

トロンボーンらしい演奏ができる

トロンボーン音源はSWAM音源でも比較的ベタで打ち込んでも本物の楽器らしく打ち込むことができる音です。ただよりイキイキとした演奏を再現したいのではれば、オートメーションのコントロールは必須です。リアルさを追求するなら、他の音源を買うよりこちらの方がおすすめです。ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。



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