前回トランペット音源の記事を書きましたが、おかげさまで人気です。そこで第二段として同じメーカーのトロンボーン音源をご紹介します。
目次
物理モデリングとサンプリングの組み合わせ音源
ここのメーカーの音源は無音室でサンプリングした音を単純に鳴らすだけでなく、物理モデリングの技術でより自然に、より管楽器ぽく演奏できる音源を作っています。このトロンボーンもソロ音源ならいちばん本物に近い音と演奏ができます。Kontaktで動きます。ネットで見つけた演奏動画です。鍵盤で弾きながらでもここまでリアルです。
トロンボーンの種類は5本
テーナートロンボーンが3本、バストロンボーンが1本、あとバルブトロンボーンが一本です。ビックバンドや4管編成まで対応できます。
まずダイナミックスの設定が大切
基本はベロシティがタンギンク、息の量はダイナミックで表現します。必ず注意でエクスプレッションのCC11使えという警告が出ますので、コントロール部分のCC11を回すと音が出ます。あとはビブラートやリリースタイムをいじれますが、ビブラートの係具合はソロなんかで調整する程度と考えていていいと思います。
フラッター、グロー、ミュートも使える
ここの操作はでは表現力ですね。生音というよりは、少し特殊な相応です。フラッターは吹きながら巻き舌する奏法。グローはうっと詰まるような唸るような音にする場合です。基本的にはそこまで使いません。あとMuteの設定もCCで変えられます。つけて外しては、CCでコントロールです。CCの数値によってミュートの種類が変わります。
ミュートの種類はこれだけあります。クラッシックからジャズまで様々な演奏が可能ですね。
トロンボーンのスライド奏法も再現!
他の音源では難しいスライド奏法もこの音源ならかなり自然に簡単に使えます。最大で6音半いけますが、そんなに使うことはないと思います。使い方はキーで使う方法とピッチベンドを使う方法とありますが、個人的にはピッチベンドの方をお勧めします。kontaktのキーボード部分でピッチベンドの幅を広げられます。そこでいじっておけば、広い音のスライド奏法にも対応できます。
混ぜるのが難しい時がある
ソロ音源としては最強なんですが、完全にデッドな音なので、リバーブをかけて反響音を入れる必要があります。これでミックスするときにある程度、音のリアルさとミックス上の距離感をうまく撮る必要があるので、慣れるまでは混ぜにくい時があります。ここは慣れです。
リアルなトロンボーン音源
最近、いろんな管楽器音源やクラッシック音源が出ていますが、この音源を超えるリアルな音源はまだないと僕は思っています。音源というよりは、トロンボーンという楽器なんですよね。管楽器の知識のある人にとってはサンプルを入れ替える音源よりもはるかに使いやすいと思います。ぜひ一度使ってみてください。
最近、SWAM音源に乗り換えました
物理モデリングのSWAM音源に乗り換えました。こちらもトロンボーンのソロ音源としてかなり優秀です。こちらの記事もぜひご覧ください。
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