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Waves 「Horizon バンドル」全エフェクトレビュー!

WavesはずっとV9を使っていたんですが、今年V13が出たタイミングで一挙に更新することにしました。その時に購入したのが、このHorizonバンドルです。よ
うやく一通りプラグインを使いましたので、レビューしていきたいと思います。

目次

Waves「Horizon」バンドルとは

Wavesbandlezu

Wavesの2番目に高価なバンドルでした。ただ価格破壊がかなり進んで、現在は約30000円ほどで購入できてお得です。入っているプラグインも、Silver、Gold、Platinumにプラスして、音楽制作やミックスの質感向上につながるプラグインが多く含まれます。
Vocal RiderやBass Riderなどプロのエンジニアが手作業で行っていた作業を自動化できるものや、高価で人気のあるビンテージ機材を再現したものが目玉です。今買うなら、いちばんおすすめのプラグインバンドルです。


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ヴォーカルを活かすプロの技を自動化「Vocal Rider」

Vocal rider

ボーカルのフェーダーを細かく動かして音量を調節するエンジニアの技を自動で再現できるプラグインがVocal Riderです。
これは単品でかなり昔に購入していまだに愛用しています。一回このプラグインで書き込んで微調整すればかなりいい感じのボーカルトラックになりますよ。
初心者からプロの人まであらゆる人に勧められるプラグインです。

ベースラインが映えるプロの技を再現「Bass Rider」

Bass rider

エンジニアが手仕事でフェーダを動かしてオートメーションを書き込むようにダイナミックスを調整できるのがこのプラグインです。
コンプと違いきめ細かくオートメーションを書き込んでいくので、初心者の人は持っておくとミックスがかなり楽になる優れものです。
プロからアマまで多くの人が使っている時短ツールです。

センターやサイドの音圧を自然に調整「Center」

Center

プラグインひとつでセンターやサイドを際立たせることができるプラグインです。
何かのおまけクーポンで買ってずっと愛用しています。単純にMS処理をする時以上に、センターを強くしたり、サイドを持ち上げたりできるので、重宝しているプラグインですね。
またナレーションを入れる動画制作の時に、音楽のセンターを下げてナレーションを立たせる時にも使用しています。

真空管の暖かさまで再現「CLA 2A Compressor Limiter」

Cla 2a compressor limiter

有名エンジニアChris Lord-Algeさんの家にあったTeletronix LA-2Aという光学式コンプレッサーをエミュレートしたプラグインです。
今回はじめて使ったんですが、緩くかかる効果と真空管の温かみある音質がかなりいいと思いました。UADでも持っているんですが、DSPの制限があるので。今後はこちらを使っていくと思います。
Chris Lord Algeさんが監修したCLAプラグインが売れたからか、最近、CLAという名前のついたプラグインがWavesで増えてますね。

適度なアナログ感が美味しい「CLA 3A Compressor Limiter」

Cla 3a compressor limiter

Teletronix LA-3Aをモデリングした光学式コンプレッサーです。
実機は、LA-2Aで真空管が使われていたところをトランジスタに変えていて、反応が若干早くなっているそうですが、コンプレッションの傾向は似た感じです。
暖かみが加わる効果が少なくなるので、アナログ感を適度に付加したい人はこちらを使った方が効果的だと思います。

パンチのあるサウンドに「CLA 76 Compressor Limiter Blacky」

Cla 76 compressor limiter blacky

Urei(現Universal Audio)のコンプレッサー1176をモデリングしたものです。
インプット量でコンプレッションを調整するのと、アタックのコントロールが特徴的で、かなりパンチのある音になります。ロック系や前に出る音がほしい人は使った方がいいコンプレッサーです。

さらに元気のいい音へ「CLA 76 Compressor Limiter Bluey」

Cla 76 compressor limiter bluey

上記のUrei(現Universal Audio)のコンプレッサー1176は生産時期によって音やパネルが違うらしく、こちらは青いパネルのモデリングです。
黒い方と比べて、さらに強く元気な音になる印象のコンプレッサーですね。曲の雰囲気と合わせて使い分けるといいと思います。

ロック系ギターミックスに最適な「CLA Guitars」

Cla guitars

大ヒットしたCLA Signatureシリーズのギタープラグインです。
音作りしたギターをミックスするとき使えるのはもちろん、付属のアンプシミュレーターで音作りも可能です。ロック系が得意なエンジニアさんなので、そちらの音楽に向いているエフェクトだなと思いました。簡単に使えるので初心者の人におすすめです。

ブレスノイズを除去する「Debreath」

Debreath

ブレスノイズを自動検出して取り除いてくれるプラグインです。
なかなか精度よく削ってくれるのですが、残したいブレスがある場合は使わない方がいいプラグインだと思います。ナレーションとか長いソースでざっくりやっちゃいたい時に使うと便利でした。

アナログコンソールの味わいを「Kramer Hls Channel」

Kramer hls channel

Heliosミキシングコンソールをモデリングしたものです。
EQはざっくりって感じで味付けように少しいじる程度だと思いますが、マイクプリがかなりアナログ感があっていいです。打ち込みだけと生録音の雰囲気を出したいなという時に使ってみると効果的だと思います。

アナログテープの効果を再現「Kramer Master Tape」

Kramer master tape

Ampex 350のトランスポート部と、Ampex 351の回路を組み合わせた貴重なテープマシーンのモデリングです。
テープで録音した時のアナログな質感を再現できます。デジタル、デジタルしてる曲にはいらないですが、昔風のロックやヒップホップなどアナログの温かみ+少しローファイ気味な曲にしたいときはかなり効果的だと思います。
今までCubase付属のMagnettoを使用してましたが、次回はこちらを使ってみたいと思います。

ヴィンテージ系バスコンプ「Kramer Pie Compressor」

Kramer pie compressor

ロンドンのOlympic StudiosにあるPyeコンプレッサーをモデリングしたプラグインです。
バスコンプなのでドラムなどをまとめたバスにかけて調整する使用方法がいいと思います。
比較的通しただけでアナログ感がプラスされるので、うまく使いこなすことができればかなりいい感じの曲になるかなと思いました。次は実戦で使ってみたいと思います。

マルチバンド制御で音圧アップ「L3 Multimaximizer」

L3 multimaximizer

L3マキシマイザーは内部でマルチバンドで動いているんですが、こちらはそのマルチバンドでの制御を自分でコントロールして音圧を上げることができるモデルです。
マキシマイザーって空いている帯域に音を埋めていくイメージがあるのですが、それを調整しながら音圧を上げていくことで、自分の狙いの音楽と音圧を調整できます。ただ使い方が難しいので初心者の人にはお勧めしにくいです。

トラックごとにきめ細かな音圧調整「L3 LL Multimaximizer」

L3 ll multimaximizer

L3の軽量版LLをマルチバンドで操作できるプラグインです。
L3よりも音質の変化が少なくて使いやすいLLシリーズをマルチバンドで操作できるんですが、ここは音圧あんまり上げたくないなという帯域を下げて使うにはちょうどいい感じです。
とはいえ、僕はOzoneを初期から使っているのであまり使用しないプラグインです。

最高峰のマキシマイザー「L3 16 Multimaximizer」

L3 16 multimaximizer

L3マキシマイザー最高峰のプラグインです。6バンドを調整しながら内部では16バンドできめ細かく動作するマキシマイザーで、音楽性を担保しながら音圧を上げることができるマキシマイザーです。また音質の劣化を補完する機能もあり、かなりの多機能ですが、使いこなすのも難しいなと思いました。
あとやや重いので最終段に使うプラグインだなと思いました。

グルーブ感のあるドラムミックスに「Maserati Drm」

Maserati drm

Tony Maseratiが監修したドラムリズムプラグインです。
R&Bやヒップホップなどで使われているサンプリング系のリズムにかけるといい感じだと思うし、意外に落ち着いた曲調の曲にも合うと思います。僕はSignatureシリーズで最初に買ったプラグインで今でもたまに使っています。

様々な使い方ができるボコーダー「Morphoder」

Morphoder

多機能なボコーダーです。フォルマントを変えたりといろんなことができるんですが、個人的には使わないかなというプラグインです。

簡単操作で使いやすい「Oneknob Filter」

Oneknob filter

Oneknobシリーズのフィルターです。すごく簡単に使えるのでEDMなどを作りながら軽くフィルターをかけるときに使ったりしてます。
かなり使いやすいのでおすすめです。

モノ専用ヴィンテージコンプレッサー「Puigchild 660」

Puigchild 660

jack joseph puig所有するFairchildのコンプレッサーを再現したプラグインです。
こちらはモノで使うようですね。音の質感はほぼ同じなので、詳しくは次の670で書きたいと思います。

アナログ感を加える味付けに「Puigchild 670」

Puigchild 670

jack joseph puig所有するFairchildのコンプレッサーを再現したプラグインです。
こちらはステレオ対応なので多くの人が使うと思います。適度なアナログ感を付加しながら調整できるのでバスか2段目のコンプに使えるなと思いました。
Kramer Pie Compressorと使い比べて実戦で使いたいです。

EQサウンドをキャプチャできる「Q Clone」

Q clone

手持ちのハードウェアのEQのサウンドをキャプチャーして、ソフトで使えるようにできるプラグインだそうです。使わないです。

ピッチをナチュラルに変えられる「Soundshifter」

Soundshifter pitch

ピッチをナチュラルに変えられるプラグインと書かれていますが、やはりピッチ変更系は違和感なく変えるのはやはり難しいなという印象です。
ただ最近はピッチ修正ソフトで変えた方がきれいに作れると思います。

簡単にノリを調整できる「Transx Wide」

Transx wide

ノリを調整できるトランジェントプラグインです。
こちらは全体的にかかるプラグインですので、リズム系などで調整が必要なとき使うと便利だと思いました。別のプラグインを使っているのですが、こちらも少し実験的に使ってみようと思います。

帯域ごとにノリを調整できる「Transx Multi」

Transx multi

ノリを調整できるトランジェントプラグインです。
帯域ごとに細かく設定できるのでドラムトラックがまとまっていたりする音源にかけると効果的だと思います。

5.1chに変換「um225 um226」

Um225
Um226

2ミックスの曲を5.1chに変換するプラグインです。音楽だけ作っている人はよっぽどのことがない限り使わないと思います。

高機能メータプラグイン「WLM Plus Loudness Meter」

Wlm plus

音圧競争の弊害を解消すべく、放送からネットまであらゆるラウドネス規制(音圧規制)がかけられています。
その基準にデーターを合わせるために必要なのが、こういうメータプラグインです。WLM Plusは多くのラウドネス基準に対応しているのはもちろん、ただメーターで数値を出すだけでなく、調整もかけられて非常に便利です。実戦ではまだ使ったことがなので、今度一度使ってみたいと思います。

よりリアルに音の質感をアップできる

ヴィンテージ系や自動便利系のプラグインがたっぷるなプラグインバンドルです。
かなり質感もよく、ヴィンテージ機材系なら実機で数百万もする機材エフェクト効果がこの価格でかけられるのは魅了です。
最近、他のプラグインも優秀なものが出てきますが、まだまだ高価なものが多いです。けれどWavesはかなり価格破壊が進んでいます。
ぜひ手に入れて自身の音楽をレベルアップしてみませんか。


“参考記事”
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