先日、音のダイナミックスを調整できるプラグインとして、MV2をご紹介しましたが、その兄貴分となるプラグインがあります。それがMaxx Volumeです。機能的にはMV2と同じく大きすぎる音を潰して、小さな音を持ち上げることで、ダイナミックスが大きすぎてミックスのやりにくい音源を調整するプラグインです。MV2との違いは、パラメーターの数が増えて微調整ができるようになっていることです。今回は、このプラグインについてご紹介していきます。
音圧を上げるため!がメインではない
名前のせいでマキシマイザーのようの思われるかもしれませんが、ガンガン音圧を上げるためのものではなく、音の小さなところを持ち上げ、大きなところは潰し、自然にダイナミックスを揃えるものです。無理なコンプはかけずにすむので、音色変化が少なくてすむのも魅力です。プラグイン自体は、①小さな音を上げる、②大きな音をつぶす、③全体のかかり具合をコントロールするという3つのセクションに分かれていますので、個別に解説していきます。
①小さな音を持ち上げる
MV2と違いスレッショルドとゲインに分かれて調整できるようになっています。MV2でいまいちだなと思った時に、こちらのプラグインで調整する感覚で僕は使っています。
②大きな音をつぶす
こちらもMV2とは違いスレッショルドとゲインに分かれています。MV2と違って微調整が効くので、数値と音を聴きながら調整できる人には向いています。コンプであらかじめ調整している人は、使わないことも想定していいかなと思いました。
③かかり具合を調整する
真
ん中がMV2と大きく違うところで、ゲートは指定した値以下の音をカットする機能で、持ち上げた時に際立つノイズ音などを除去するために使います。
SoftとLoudの二つの設定がり、リリースタイムの調整でガッツリかけるのか、柔らかくかけるのかを調整します。
Levelerがかかり具合の調整です。
基本的にはざっくり設定で、後はオートリリースコントロールでプラグインにお任せすることになります。
MV2と使い分ける
基本的には音作りで使うプラグインではなく、ミックスのバランス調整で使うものだと思いました。MV2が初心者の人にも扱いやすいし、使っていて不満がなければいいのですが、もしこれは違うな?少し調整したいなと思う時に、こちらを使えばいいかなという感じです。
今回、はじめて使ってみたんですが、MV2楽でいいや、と思ってしました。
オートメーションを書く前に使ってみたい
ダイナミックスのコントロールをある程度、自動でやってくれるプラグイン。今までオートメーションを書いて調整していたところもあるので、次はオートメーションを書く前にこのプラグインを使ってみたいと思います。