毎回、Native Instruments(以下略でNI表記)Komplete15のドラム音源は昔からあるリアルドラム系を中心に、簡単音源系をプラスして増やしていく傾向があります。
特に15から加わったSession PercussionistなどはNIらしいリアルな音を簡単に操作できるいい音源だと思いました。またドラム音源にはMIDIデータとしてDAWに貼り付けられるリズムパターンを多く搭載しているので、打ち込みなしで、くベーシックなリズムを作り出すことができます。
それではドラム・パーカッション音源をご紹介していきたいと思います。
目次
- 1 記事記載の分類などについて
- 2 ドラム & パーカッション
- 2.1 40's Very Own Drums
- 2.2 Abbey Road 50s Drummer[Ul,Co]
- 2.3 Abbey Road 60s Drummer
- 2.4 Abbey Road 70s Drummer[Ul,Co]
- 2.5 Abbey Road 80s Drummer[Ul,Co]
- 2.6 Abbey Road Modern Drummer[Ul,Co]
- 2.7 Abbey Road Vintage Drummer[Ul,Co]
- 2.8 Battery 4
- 2.9 Butch Vig Drums
- 2.10 Drumlab
- 2.11 Empire Breaks
- 2.12 Karriem Riggin Drums
- 2.13 Polyplex
- 2.14 Rudiments
- 2.15 Session Percussionist
- 2.16 Studio Drummer
- 3 最初の曲作りのベースが揃う
記事記載の分類などについて
※Komplete15から全音源を手に入れてたので、Standard(表記は[St])、Ultimate(表記は[Ul])、Collector's Edition(表記は[Co])の3つを分類します。無表記は全部に入っているものになります。前はお気に入り順で並べていたのですが、どの音源を記載したかわからなくなるので、NIの音源表の順番に記事を書いています。
(前回ディスコンになってる音源を入れたり間違いが多かったので・・・)
ドラム & パーカッション
NIドラム音源を色々いう人もいますが、専門音源に比べれば足りない部分もあるのかもしれませんが、十分リアルで使いやすい音源が多いとお思います。音源内でエフェクトもかけられてコントロールもしやすい音源が多いので、初心者の人にはかなりいいと思います。またMIDIループが大量についていたり、コピペでMIDIデータをDAWに貼り付けられたりと、制作のスピードを上げてくれる音源が多いと思います。
40's Very Own Drums
ヒップホップ系のNoah "40" Shebibが制作したドラム音源です。
ヒップホップじゃなくても使える音が多くて、特定のリズムパターンをキースイッチで鳴らすだけでなく、コピペでDAWにMIDIデータを貼り付けられるので、フィルは自分で作るといったようなことも簡単できます。
またエフェクトのコントロールも簡単なので、音さえ合えば、スピーディにグルーブを生み出し、曲作りを加速させてくる音源です。
Abbey Road 50s Drummer[Ul,Co]
頭にAbbey Roadと書かれている音源は、ロンドンのアビーロードスタジオ(ビートルズが横断歩道渡ってるジャケ写のところ)で録音されたサンプルから作られた音源です。
昔からある音源ですが、音もほどよくリアルで、エフェクトも音源内で処理できるので、すごく混ぜやすく初心者でも使いやすい音源です。
この音源は50年代のポップ音楽の創世記、ロックンロールと呼んでいた頃のドラムを再現した音源です。ロカビリー的な懐かしさを感じる音楽に最適だと思います。
MIDIループが大量に入ってます。
Abbey Road 60s Drummer
60年代に使われていたドラム音源です。レコードを再録したCDなんかで聞いたドラムの音がします。JAZZなんかにも合うドラムサウンドです。 これもMIDIループ付き。
Abbey Road 70s Drummer[Ul,Co]
ファンキーなものからヘビーなロックまで幅広く使えるドラム音源です。この70年代がそういう時代ですからね。ディスコブームなどの映像で流れる音楽のドラムサウンドっていう感じです。 MIDIループ付き。
Abbey Road 80s Drummer[Ul,Co]
これは新しい音がする80年代のドラム音源です。メタルやフュージョンなんかに合うドラム音源ですね。シンセサウンドとも相性がいいと思います。MIDIループ付き。
Abbey Road Modern Drummer[Ul,Co]
名前から分かる通り、今風の音ですね。Studio Drummerが出る前は、これが一番新しい音だったと思います。あとは音の好みで使い分けしてください。MIDIループが大量に入っているので、それを使うだけでも楽しいですよ。
Abbey Road Vintage Drummer[Ul,Co]
時代が逆戻りして、戦前のドラム音源です。NIのドラム音源で唯一ブラシがあるので、JAZZでどうしてもブラシを使いたい!という方にはオススメです。MIDIループ付き。
Battery 4
ドラムサンプラーの定番ソフトです。
Rolandのドラムマシーン707、808、909などのサンプルはもちろん、デジタルからアナログまであらゆる音楽にマッチするドラム&パーカッションサウンドが大量に入ってます。フィルターやエフェクトも搭載されていて、様々なカラーの音が作り出せます。今回expansionの追加でプリセットが増えました。これから全て聞いて、自分に最適なドラムサウンドを見つける予定です。
Butch Vig Drums
ドラマー兼プロデューサーのButch Vigが制作した音を使った音源です。ロック系に強いリズムが多いですが、音がエフェクト加工されていて新しい感じがするので、生バンド用の音源というよりは、ロックを中心としたミクスチャーされた音楽に使えると思います。コントロールは簡単だし、パターン演奏させてもいいし、パターンをDAWにコピペして編集もできるし、自分で打ち込むことも可能です。リズムはサクッと終わらせて曲作りに行ける、いい音源ですね。
Drumlab
ピュアなアコースティックのサンプルとパンチのあるエレクトロニックなエッジを組み合わせ、ドラムをレイヤーするサウンドの実験室。という風に説明されてましたが、アナログドラム音源のサンプルをデジタル加工して、エレクトロ系の音楽でも個性を出せるドラム音源というところでしょうか。あまり使わない音源です。
Empire Breaks
ヒップホップ等に使いやすいリズムが多数収録されている音源です。
すごくグルーブ感のあるパターンが多く、キースイッチでコントロールしたり、MIDIデータとして書き出して編集したりもできます。
都会的でグルーブ感ある音楽を作りたいなという時は、この音源をベースに制作してみるとうまくいきました。NIらしい面白く使いやすい音源だと思います。
Karriem Riggin Drums
ヒップホップ系のドラマー兼プロデューサーKarriem Rigginsさんが制作したドラム音源です。
ジャジーなリズムを中心としてグルーブ感あるパターンが組まれており、今の音楽にも使いやすいようにエフェクト加工されているので、ヒップホップだけでなく、ジャズとポップな音楽が融合するような曲にも使えます。
これもコピペでDAW上でMIDI編集ができます。このシリーズは、UJAMみたいにいろんな音楽に使える音源を出して欲しいなって思います。
Polyplex
8パートのドラムサンプラーです。
Baterryを主に使うので、僕はあまり使いませんが、音はいいし、シンプルだし、使いやすいと思います。
特徴的なのが、サイコロを振ってランダムに音を変える機能。FM8などに昔から搭載されている機能をドラムサンプラーにも入れた感じです。トラックメイキングする人には、新しいアイディアが得られるドラムサンプラーだと思います。
Rudiments
音楽プロデューサーのSnipe Youngさんとのコラオボレーションから生まれた音源です。
他のものと比べると、すこし重く、力強い音が多いと思いました。くっきりした音なので、いろんな音楽にも使いやすい音かと思いますが、ジャンルによるかなと思います。重めのヒップホップなんかには向いていると思いました。
Session Percussionist
Sessionシリーズ初のパーカッション音源です。
楽器はおしゃれイラスト表記でわかりづらいですが。音はかなりリアル。
5つのパーカッションを選んで、キースイッチでパターンを演奏させたり、MIDIで自分の打ち込みをしてリズムを作り出していきます。パターンは音源内で自分でも作成することができ、ベタで打ち込んでからHumanaize、Swing、Shiftの3つのノブを使ってグルーブ感を出していく仕様です
。NIらしく、初心者には簡単に、上級者にはもう一段階上のクリエイティブを提供できるいい音源だと思います。
Studio Drummer
僕が非常に良く使っていたドラム音源です。
3つのドラムキット、大量のMIDIルーブが入っているので、ドラム打ち込みが苦手な人はどんどん使っていくといいと思います。ポップな曲、ロックな曲、ファンクな曲、今の音楽をするにはぴったりの音源です。
最初の曲作りのベースが揃う
僕自身もEZdrummerという他メーカーの音源も持っていますが、Kompleteだけでもドラム音源は十分使えるものだと思います。
特に面倒な音作りをしなくていいのがポイントだし、グルーブ感のあるリズムもMIDIデータのコピペだけで曲に取り入れることもできます。
音もサンプリングした音源ですからリアル。いろんなジャンルの曲作りをしたい人にはぴったりだと思います。
kompleteを購入したら、ぜひ全部の音源を使ってみてください。
Komplete15 standard
Komplete15 Ultimate
Komplete15 Collector's Edition