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簡単プラグインがさらに進化!「EZmix3」レビュー

簡単にミックスできるプラグインとして個人的には多用しているEZmixが3にバージョンアップしました。
現状のプラグインでも不満はないので今回は見送ろうかなと思ったのですが、先に買った人たちの評判がかなりよかったのと、EZmixからのアップグレード版が安かったので(なくなり次第終了って書いてたので・・・)別の仕事道具等で出費がかさんでいたんですが急遽購入して使ってみました。
個人的には簡単さと調整のしやすさのバランスが取れたかなりいいミックスプラグインに進化してましたので、今日はレビューしていきたいと思います。

EZmixシリーズとは

EZmix3は、EZdrummerやSuperior Drummerなどドラム音源やEZkeyなどで有名な北欧の音源メーカー「Toontrack」のミックスプラグインです。
メーカーの特徴としては、速く、簡単に、音楽のクオリティを上げることができる音源やプラグインを開発。メインのソフトを買って、あとは音楽ジャンルごとの追加Packを購入していくビジネスモデルになっています。

先代のeZmix2は

Ezmix2 011

先代のEZmix2はプリセットを選んで2つのノブを微調整するだけで各トラックの調整が完了してしまうという、「簡単さと使いやすさで好評なプラグイン」でした。
特にコンプのレシオが〜とか、EQで◯kHzをブーストしてとか、頭が痛くなる専門的な知識なしで使えるのが魅力です。(ただ知識は身につけた方がいいです)
ただ簡単さを優先したため微調整したい人には不向きなプラグインでもありました。
僕自身は仕事をしながら作曲をしているので、ミックスよりも作曲に多くの時間を割きたい!んですよね。だから、このプラグインをはじめ、簡単系プラグインをいくつか多用しています。

さらに簡単にクオリティを上げられる「EZmix3の進化ポイント」

ここからは、EZmix3をざっと使ってみて思った「進化ポイント」を上げていきたいと思います。プリセットを選んで微調整で終了!という基本は抑えながら、さらに使いやすく、クオリティを上げる工夫が多くありました。

【進化1】プリセットを探しやすい

EZmixを使い続けているとどんどんプリセットが増えていって何を使ったらいいかわからなくなります。そういうときに、直感的に選べる機能がつきました。

立ち上げた瞬間に選べる「Quick Start」

Ezmix3 01

プラグインを立ち上げたときに出てくるのが「Quick Start」です。ここで楽器の種類等を選んでいくと、最適なエフェクトを簡単にセレクトすることができます。
最後まで選ぶと次の「Similarity Map」が現れます。

視覚的に探せる「Similarity Map」

Ezmix3 02

最近よく見るサンプルを探しやすくするプラグインと同じ分布マップ表示が採用されました。エフェクトや音の傾向を視覚的に把握できるようになり、プリセットを探しやすくなりました。
この音の傾向でもう少し違う感じのプリセットを探したいというときに重宝します。

より見やすく、選びやすくなった「ソート機能」

Ezmix3 03 engi

基本のソート機能も地味ではありますが進化していました。大きく見やすくなっただけでなく、エフェクト別でもソートできるなどミックス知識のある人でも選びやすくなっています。ざっくりソート機能でプリセットをセレクトして、Map機能で似たプリセットの中から使用するプリセットを決定するといった使い方がいいと思いました。

【進化2】より細かく、より簡単に調整できる

Ezmix3 08

EZmix2は調整できるノブが2つだけでしたが、今回は調整できるところが増えています。
触れるところが増えたので簡単さが失われたのかなとも思ったのですが、細かなことを考えず、エフェクト量を調整するだけ。かけているエフェクトの種類もわかりやすいので、別のプラグインとの使い分けもできるようになりました。
個人的には気に入らない部分をスパッと切って、UADなど別のプラグインと組み合わせて使えるようになったと思います。

【進化3】プリセットを複数がけできる

Ezmix3 10

EZmix内で複数のプリセットをセレクトして、複数がけができるようになりました。
プリセット自体が複数のエフェクトをかけた状態なので、それらを切ったりしないと使えないことも多い印象ですが、声に合ったボーカルプリセットと空間系を組み合わせるといった合わせ技ができるようになっています。

【進化4】A、B、C、D、4つ切り替えできる

Ezmix3 09

プリセットや調整したパターンを4つ切り替えてテストできるようになりました。音の傾向を変えるためにはプリセットをガバッと変える必要があるので、4つプリセットを当てはめて、一番合うものを探せるようになったのはありがたいです。

EZmix2時代のプリセットは複数箇所の調整ができるのか

現状ではまだEZmix3用の追加パックが出ていないんです。そこで複数箇所エフェクトをいじれるEZmix3の新機能は「EZmix2のプリセットでも使えるのか?」色々手持ちのもので確認してみました。

EZmix2のデフォルトプラグインは複数箇所の調整ができる

Ezmix3 05 ezmix2

EZmix2にデフォルトで入っているプリセットは複数箇所の調整ができるものがほとんどでした。EZmix2でも何のプラグインが使用されているかGUIで表示されていたので、分けることはできるんだろうなと思っていましたが、対応できていたのは意外でした。

追加パックは基本2ノブのまま

Ezmix3 03 engi

肝心の追加パックのプリセットですが、僕が持っているものは2箇所しか動かせなかったです。
結構多用するプリセットも多かったので少し残念だなという印象ですが、今後のバージョンアップで対応されるかもしれないので様子見ですね。
EZdrummer3ではバージョンアップごとにドラムが増えたりとかなり思い切った内容だったので、ちょっと期待しています。

EZmix3のデフォルトプリセットが使いやすい

ちょっと驚きだったのは、デフォルトでついてくるプリセット量がそこそこあり、かなり使いやすいものが多かったです。プリセットだけでも簡単な歌物ならできる印象です。
また今まではロックやポップミュージックで使う定番楽器のプリセットが多かったのですが、管楽器、弦楽器等のプリセットも加わっており、今後、いろんな音楽に対応していく予感がします。(昔のToontrackは、やたらとロック・メタルに特化したプラグインを出す印象でしたが、時代は変わりましたね。)
EZmix3では、オーケストラストリングスなんていうプリセットもあったのが驚きです。

管楽器系のプリセットが増えた

Ezmix3 07 sax

今回、トランペットなどの金管楽器、サックスやフルートなどの木管楽器のプリセットが入っていました。音質的にはベーシックなミックスプリセットで変化がわかりやすいものではありません。
(フュージョンなんかではボーカルプリセットを使った方が、それっぽくなるのでおすすめです。)

個人的に気に入ったのはホーンセクション

Ezmix3 06 horn

今作っている曲にホーンセクションが入ってるのですが、ブラスセクションズというプリセットがよかったです。
タワーオブパワーのような複数ホーンセクション(バリトンサックスあり)でテストしましたが、上から下まで音があるのに、各パートの音がシャープになってスッキリした印象になったのには驚きました。

EZmix3のこれからに期待

簡単な操作はそのままに、より使いやすく、より理想のミックスに近づけられるようになったEZmix3。
作曲に集中したい!ミックスは簡単に終わらせたいという人にはピッタリのプラグインだと思います。
こらからのバージョンアップや新しい追加パック発売などもあると思うので、この先が楽しみでもあります!
早速、今作っている曲から使っているのですが、僕ぐらいのアマチュアミュージシャンにはピッタリじゃないかなって思えるくらいハマってます。
ぜひみなさんも機会があったら使ってみてください。

EZmix3を新規で買う方は、追加パックが6つ選べるバンドルがおすすめ!

もし新規で購入するなら、EZmix3と自分で追加パック6つ選べるバンドルがお得です。どうも2024年9/30日まで限定と書かれているところもありますので、検討中の方はお早めに。あと、追加パックは6つすべてすぐに交換せず、今後出る追加パックに使えるように余らせておくとこをおすすめします!


EZmix、EZmix2をお持ちの方はUPG版がお得

前バージョンのEZmixをお持ちの方は、UPG版があります。ただ「UPG版は予告なく販売終了する場合があります」という怖い文言が書いてたので、僕は急遽購入しました。

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