コード進行をなんとなく覚えたら作曲はすぐにできるんですが、そこからレベルアップして行くためには様々なことを学ぶ必要があります。スケールもそのひとつ。これを覚えることでベースラインを作りやすくなったり、ギターやサックスのアドリブが上手くなったりします。もちろんメロディー作りにも幅が出ます。そんなスケールをわかりやすく解説している本が、「ベース・スケール丸覚え」です。今日はこの本をご紹介していきます。
スケールを覚える重要性
スケールって、ざっくり言えばドレミファソラシドなんですけど、これがいっぱいあるんです。メジャースケール、マイナースケールなんかが有名ですが、ほかにもペンタトニックスケール、ホールトーンスケールなどなど、聞いたことあるものもあると思います。このスケールがコード進行と連動していて、このコードやこのコードの進行の時は、このスケールとこのスケールでベースラインやメロディを作ったら上手くいくよっていう指針になるんです。Jazzでアドリブする人たちは、必ずこの仕組みを頭の中に入れてアドリブします。中には天才的な才能でやっちゃう人もいるんですが。
スケールとベースライン例をセットで
こ
の本では各スケールとその時のベースライン例をセットで上げています。スケールはドレミファソラシドのただのパターンなので、それをどうベースラインとして活かしていくかというのがポイント。そこの音をこう使うのかとか、ベースではこういうテクニックを使うんだということがわかりやすいと思います。ただ打ち込みに使える様々なパターンが載ってると思って買ったんですが、そういう使い方には向きません。あくまでスケールの基本とその応用方法がわかる本ですね。
CDを使って耳でも学べる
スケールとベースラインはCDに音源が入っています。本には楽譜とスケールダイヤグラムが載っているので、耳で確認しながらベースでも鍵盤でも演奏できるようになっています。打ち込みの人は、譜面を見ながらなんですが、解説文などにどこでどんな奏法を使うかなど、指定もされています。ベース演奏の基礎を知らない人にも役立つ本だと思います。
コードをマスターした次の本
DTMをしている人で何か一通りコード理論の本をマスターしたら次に読む本としてスケールに取り組むといいと思います。スケールを全て覚えて完全にマスターすることは難しいかもしれませんが、自分の作るメロディや旋律に何かしらの理論的なバックアップができることで、新しい世界を切り開くことができると思います。ただセッションで使えるいろんなベースパターンが載ってると思うとえらい目に会う本でもあります。ぜひ、何かの機会に読んでみてはいかがでしょうか。