EDMをはじめダンス系の音楽では欠かせなくなったサイドチェイン。キックに反応してウワウワするやつですよね。この何年かはこういうEDM系の曲を勉強していのでかなり勉強したのですが、複雑なリズムでサイドチェンさせるならともかく、単純な4つ打ちの音楽なら、簡単にサイドチェイン効果を出せるプラグインが2つあります。ひとつはWAVEsのONE knob pumper、もうひとつがkick startです。今日はこのふたつの違いをご紹介したいと思います。
回すだけで簡単 One knob Pumper
このプラグインはWAVESのブラックフライデーで無償でプレゼントされたものです。出た時はエレクトロな曲などは作っていなかったため、使い所がなかったんですが、最近はめちゃくちゃ使います。使い方は1/41/2などを選んで、真ん中にあるノブを回してかかり具合を調整するだけです。単純にワウワウしているだけのトラックはこれを使ってます。以上、というだけのプラグインですね。いまは売ってるみたいですが、単品で買うのは少しもったいないので、バンドルで買うといいかと思います。ちなみに僕はOne Knobシリーズを買っているんですが他のものも使いやすいのでオススメです。
波形が選べるKick Start
海外系のミュージシャンがよく使っていると評判のプラグインだったので購入しました。こちらも基本はリズムを選んで回すだけなんですが、One Knob Pumperと違ってかかり具合の波形を選べます。エンべローブカーブがいくつか用意してあってそれを選ぶ感じです。しかもこの波形のタイミングをずらせるので細かな調整やノリを出すことができます。
作曲段階でサクッとノリを試せる
面倒なルーティングをしなくていいので、音色を選んだり作りながらでも、ノリがどうなるかすぐに確認できます。EDM系って最終系をイメージしながら曲作りしつつ、ミックス時のことまで見えている必要があるのですが、こういう簡単プラグインは、最終系の確認もサクッとできてしまいます。
欠点は複雑なリズムには対応できない
このふたつのアプリに共通しているのは複雑なリズムには対応できないということです。細かなリズムに対応させるためには、やはり従来のコンプを使ったサイドチェインの方法を使った方がいいです。ただオーソドックスなダンス系を作るときは、基本的に4つ打ちのキックに反応させるので十分使えると思います。
制作スピードのアップを
こういう簡単系プラグインが嫌いな人も多いですが、僕は好きなんですよね。制作スピードが上がるし、簡単に効果を試せるし。いろんなプラグインが世の中にはありますので、使い分けるといいと思います。特に4つ打ちの音楽を作ってるなら十分使えますので、ぜひ一度試して見てください。