コード進行のパターンだけ見ていても、なかなか自分の曲に応用できないという人も多いのではないでしょうか。コードの理論書はひとつ読むとしても、実際どのようにコード進行が使われているかを知り、耳で確かめることは大切です。初心者の人にも、そしてある程度作曲に慣れてきた中級者の人にもおすすめできる本が、「コード進行スタイルブック」です。トップの写真は古いバージョンで、現在は中身がリニュアルされ、黄緑の表紙になっています。この本は初心者時代に結構使ったので、活用法も含めてご紹介したいと思います。
目次
基本のパターンから発展系まで身につく
基本のスリーコード(ドミソなど)から、4コード、初心者には難しい代理コードやクリシェなど、さまざなコード進行を順番に紹介していきます。なんだクリシェってと今このブログを読んで思われている方も、この本を読めば理解できるようになります。しかもコードの理論書のように難しくなく、分かりやすいんですよ。他の理論書もいっぱい読みましたが、わかりやすさではダントツです。
コード進行が使われている曲の場所がわかる
コード進行の本って、「それで実際どうやったら使えるの?」というふうになることが多いんですが、これは応用が効きます。有名〇〇という曲のAメロで使われています、など実際に聞いて確かめられるんです。日本のポップスから海外の名曲まで様々あり、え、この曲とこの曲が同じコード進行!という驚きの発見も。今はYoutubeなんかで気軽に確かめられるので活用しつつ勉強してください。
活用法①実際に弾いたり、打ち込んでみる
鍵盤でコードを弾いてみる、MIDIに打ち込んでみるなどして、自分の手を動かしてみてください。打ち込みの練習にもなりますよ。また、基本キーCで書かれているので、参考曲を聴きながら同じキーに移調したりすれば、キーの勉強にもなります。MIDIで打ち込んでおけば、なんと上下にずらすだけですw Cubaseだとコード専門のトラック、コードトラックがあるので、それを利用してもいいでしょう。
活用法②打ち込んだコードでメロを考える
打ち込んだら、コード進行に合うリズムを仮で貼り付けて、メロを作ってください。コード進行だけ身につけても曲はできないです。やはりメロを作れないと意味がないので、ループして同じコード進行を再生させながら、鍵盤でメロを探ってみるんです。意外に新しい世界を見つけられるかもしれません。
活用法③曲作りに煮詰まったら、どれか使う
一日一回はDAWに触るということをやっておいたほうがいいので、毎日何か短いものでもつくるというのは大切です。でも自分の発想だけでは同じパターンでマンネリ化してしまいます。そこで、この本をペラペラとめくって良さげなコード進行を見つけて、それをベースに曲を作るということもやっていました。勉強になりますし、短いフレーズでもいいと思えば毎日続けることができます。。
活用法④コード進行にリズムをつける
アルページエーターを使ってもいいですし、適当にハサミでMIDIデータを切ってもいいです。コード音を伸ばしているだけでも音楽として成立するものはありますが、単純なコード進行でもリズムをつけるだけで、曲が生き生きしはじめるもの。参考曲を聴きながら、曲のバッキングを作る練習をしてください。
まとめ「活用法で数倍役立つコード進行本」
この本はわかりやすく、さらっと読めてしまうんですが、それだけだともったいないです。活用法を使って打ち込みの練習に、メロを考える材料に、そして自分なりのバッキングを考えるきっかけにもなります。ぜひ読んでみて、徹底的に使いこなしてください。