Native Instruments(以下NIに略)のKomplete14がほしいけど、どれを買えばいいの?という方も多いと思います。バージョンもいろいろ、値段も高い、悩みは尽きないですよね。
そこで今回は、こういう人にはこれ!というようなオススメの選び方を記事にしていきたいと思います。
目次
- 1 KompleteとはNI社の総合音源バンドル
- 2 Kompleteは2年間隔でメジャーアップデート
- 3 セールは春・夏と冬
- 4 Komplete14の種類は
- 5 おすすめのkompleteの選び方、買い方
- 5.1 まず最初は、無料版の「Komplete Start」をダウンロード
- 5.2 最初に買うなら「Komplete 14」
- 5.3 Komplete14にないソフトがほしい!という方は「Komplete 14 Ultimate」
- 5.4 NIマニアは「Komplete 14 Ultimate Collector’s Edition」
- 5.5 他メーカーの音源を持っている人は「komplete 14」
- 5.6 鍵盤もDAWも持っていない初心者は「Komplete kontrol Aシリーズ」
- 5.7 鍵盤だけでソフトウェア音源をコントロールしたい「Komplete Kontrol S MK2シリーズ」
- 5.8 ピアノ鍵盤のMIDIキーボードがほしい「Komplete Kontrol S88 MK2」
- 5.9 コンパクトな鍵盤が欲しい「Komplete Kontrol M32」
- 6 まとめると・・・
KompleteとはNI社の総合音源バンドル
シンセからオーケストラ音源までフルラインナップの音源を開発しているNative Instruments社の総合音源バンドルです。価格や目的に応じて様々なバージョンがあり、業界標準のソフトもあることからひとつは手に入れておけば便利なバンドルです。
Kompleteは2年間隔でメジャーアップデート
だいたい2年に1回、10月頃にバージョンアップします。長く音楽する人は、バージョンアップごとに、上のクラスへアップグレードするとお得です。いきなり高いものを買っても使わないという可能性もあります。そんなリスクを回避したいのなら、まずはkomplete14を買って、次のメジャアップデートの内容を見て、ultimateに行くか決めるのがいいです。
僕は、無印のkompleteを最初に購入し、その後、バージョンアップのたびにUltimateを更新しています。
セールは春・夏と冬
NIのセールは5月の連休前後のセール、6~7月くらいの夏のセール、ブラックフライデーの時期にあることが多いです。(近年、5月の連休前後セールがないです)kompleteは新バージョンが出たばかりの年は安くならいことが多く、1年くらい経ってから、またはバージョンアップ前に安くなる傾向があります。
セールで買ったらバージョンアップですぐ古くなるということもありますが、2年ごとにメジャーアップデートしますので、予算と使いたいソフト、時期を考えて購入してください。
ここ最近のセールはアップグレード版がセール対象になり、新規で購入する場合、komplete Select+アップグレード版のパッケージ販売をすることが多いです。次のセールも継続するかどうか注目しています。
Komplete14の種類は
Komplete14は全部で4種類あり、さらに無料版が1つあります。
①入門バージョンのKomplete14 Select。
②標準パッケージのKomplete14 。
③Symphonyシリーズ以外のほぼ全ての音源が入っているKomplete14 Ultimate。
④Symphonyシリーズは、絶対バンドル製品には入れないからな!と言っていたのに入れちゃった!フルパッケージ版Komplete 14 Collector's Edition。
⑤無料ダウンロード版のKomplete Startというものがあります。
※買う時の注意点。kompleteにはグレード別だけでなく、アップデート版、アップグレード版などが複数あります!間違えて買わないように気をつけてください。
それではそれぞれのバージョンについて解説していきます。
①MIDIキーボードなどに付属する「Komplete 14 Select」
NI製のMIDIキーボードなどに付属する音源として登場し、単体だけでも販売するようになったバンドルです。
シンセだと一世風靡したMassiveや太いアナログサウンドを生み出すMonarkなどを収録。サンプリング音源だとエレピやオルガンなどが充実しています。
MIDIキーボードのおまけならうれしいラインアップですが、これを買えばいろんな曲作りができます!という製品ではないので、単品で買うなら、次でご紹介するStanderdからがいいと思います。
②歌物の曲作りができる「komplete 14 Standard」
シンセ、ドラム&リズムマシーン、ギター&ベース、ホーンセクション、ストリングス、アンプシミュレーター、エフェクトまで一揃えできるバンドルです。ポップな曲からエレクトロな曲まで作ることができるので、歌物を中心に作曲する方におすすめできるバンドルです。
またこのバンドルからiZotopeのマスタリングソフトOzone10 Standardが付属するので、かなりお得感が高いです。
③シネマティック・ゲーム音楽まで作れる「Komplete14 Ultimate」
Standardよりも、収録されているシンセやドラム、ギター&ベースの数がアップ。ホーンセクションやストリングス系の音源はより細かな調整ができるProバージョンに。さらに映画やゲームの作曲に使えるシネマティック音源や世界の民族楽器音源、クラッシック音源の入門バージョンまで収録されています。
あらゆるジャンルの曲作りに対応できるので、いちばんおすすめのバンドルですが、新品で買うと10万を超えてしまします。予算に余裕があれば、おすすめです。
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“Komplete_14_ultimate_全レビュー記事まとめ”
④オーケストラ音源も入ったフルパッケージ版「Komplete 14 Collector's Edition」
Komplete Ultimateにオーケストラ音源やソロのバイオリン・ビオラ・チェロ・ダブルベース音源、クワイア(コーラス)音源などを加えたNIのフルパッケージバンドルです。
komplete14からクワイア音源も加わったことで、他社製の音源バンドルよりかなり安い価格で大規模編成のオーケストラサウンドを作ることができるようになりました。
とはいえ、それなりに高価なのと、容量が1TBほどになるので、PCやMacのストレージ容量を確認してから購入してください。
無料版「komplete Start」
無料版のkomplete音源です。
NI製の生音系サンプリング音源やアンプシミュレーターの一部が無料で手に入るので、かなりお得感があります。製品版を買う前にお試しで使ってみたいという方にはピッタリだと思います。
またDTM初心者の方がDAW付属音源から最初の一歩を踏み出す時に使ってみる音源としても最適です。
おすすめのkompleteの選び方、買い方
いろんな種類があるkomplete。どうやって選んだらいいんだろうという方も多いと思います。そこで今までの経験をもとにおすすめの選び方を書いていきたいと思いいます。
僕自身は、まずは無料バージョンをダウンロード。その後、無印のkompleteを購入して使い方に慣れ、バージョンアップ時にultimateにアップグレードしました。いきなり上位バージョンを買うのもいいですが、DTM初心者の頃だと使わないソフトの方が多いと思いますので、バージョンアップとともにアップグレードしていくのが最新版に対応しながらコストを抑えられる買い方だと思います。
まず最初は、無料版の「Komplete Start」をダウンロード
Kompleteには無料で使えるバージョンがあります。
本当に簡易なのですが・・・僕は初心者時代にこういう無料のものを使ってから、komplete購入に踏み切りました。まず最初はこの無料バージョンをダウンロードして使うことをおすすめします。
最初に買うなら「Komplete 14」
DTM初心者でMassiveとかKontaktを使いたい!という方は、Komplete14がおすすめです。
音楽業界標準の基本的なソフトがそろっているので、最初の音源バンドルとして買うなら最適。ボカロや歌物を中心に作曲したい!DAWについている音源からのバージョンアップしたい!そんな方にぴったりだと思います。
Komplete14にないソフトがほしい!という方は「Komplete 14 Ultimate」
Ultimateを買うか買わないかの基準にするのは値段だと思います。
Komplete14にはないほしいソフトがいくつかあって、それらを足し合わせた値段がkomplete Ultimateの値段を超えたなら買う。超えなければ単品で買うというのがいいと思います。
お得感のあるkompleteですが音楽ジャンルによっては使わないソフトも多くなります。ultimeteを買うならkomplete14を買った2年後のバージョンアップ時にアップグレードするのが、おすすめです。
NIマニアは「Komplete 14 Ultimate Collector’s Edition」
このバージョンは、NIが力を入れて作ったクラシック音源がセットになっているのが目玉。バイオリン、チェロ、ビオラのソロ音源もあり、クワイヤ(コーラス)音源も入って大編成オーケストラサウンドを作り出すことができるようになりました。
ただクラシック音源は他のメーカーでもいいものがありますので、あえてNIにしなくてもいいかなと個人的には思います。使いやすい音源ではありますので、Ultimate付属のSymphony Essentialで気に入った!またはNIのソフトは全て集めないと気が済まない!というコレクターにはおすすめです。
今回、クワイヤ音源がセットになったので、こちらにしようか悩みました。けれど予算とmacの容量的が難しいので断念。新しいMacを購入したらこちらを導入したいと思います。
他メーカーの音源を持っている人は「komplete 14」
BFDなどのドラム音源、他のシンセなどを持っている人で、NIのソフト音源もほしいかなという方は、komplete14がおすすめです。
kontaktは音楽業界標準のソフトのなのでちゃんと持っていた方がいいと思います。生音系やクラシック系の音源なども増やしていきたいと考える方なら、絶対買っておいて損はないと思います。
鍵盤もDAWも持っていない初心者は「Komplete kontrol Aシリーズ」
これからDTMをはじめます!機材もありません!という方は、Komplete Kontrol Aシリーズをおすすめします。
フルサイズ鍵盤のキーボードでDAWやNI製音源を操作できるツマミやボタンがついています。Ableton Live Lite、無料音源のKomplete Start +αの音源が付属してきますので、これで使い方に慣れてから次を考えてもいいでしょう。また特別価格でkompleteシリーズにアップグレードできます。
鍵盤だけでソフトウェア音源をコントロールしたい「Komplete Kontrol S MK2シリーズ」
大画面カラー液晶搭載のMIDIキーボードです。
DAWの画面を見なくてもKompleteの音源を操作できるので、音作りや作曲を効率よく進めることができます。またキースイッチの色分けに合わせて鍵盤がカラーで光るのがわかりやすくて便利。ただMIDI鍵盤にしては値段が高いのがネックです。
Komplete Selectが付属。また特別価格でkompleteシリーズにアップグレードできます。
ピアノ鍵盤のMIDIキーボードがほしい「Komplete Kontrol S88 MK2」
多くのプロミュージシャンの方がスタジオに置いてる鍵盤です。
上記のSシリーズの最上位版で、88鍵のピアノ鍵盤を搭載。大画面の液晶や光る鍵盤でソフトウェア音源のコントロールがかなりやりやすいです。値段が高いのでなかなかハードルが高いですが、いつか買ってみたい鍵盤です。
komplete Selectが付属します。また特別価格でkompleteシリーズにアップグレードできます。
コンパクトな鍵盤が欲しい「Komplete Kontrol M32」
デスクに置けるコンパクトな鍵盤があればいいと言う方は、こちらがおすすめです。
コントロール系の使いやすさはそのままに小型化した32鍵のミニ鍵盤キーボード。Ableton Live Lite、Komplete Start +αの音源が付属してきます。また特別価格でkompleteシリーズにアップグレードも可能。
安くていい鍵盤ですので、ミニ鍵盤でも大丈夫という初心者の人にもおすすめです。
まとめると・・・
今回のバージョンアップで変わったところも多いのですが、まず最初に買うならkomplete14。後はバージョンアップの状況や欲しいものによって選択を変えていくというので問題ないと思います。
最近は他の音源も安くていいものが増えてきましたが、NI製は安定して使えるのが魅力です。ぜひ一度使ってみてください。
“Komplete_14_ultimate_全レビュー記事まとめ”
“Komplete_14_ultimateレビュー①(クラッシック・シネマティック編)”
“Komplete_14_ultimateレビュー②(生楽器・サンプリング音源篇)”
“Komplete_14_ultimateレビュー③(ドラム&パーカッション音源篇))”
“Komplete_14_ultimateレビュー④(シンセ音源篇)”
“Komplete_14_ultimateレビュー⑤(エフェクト編)”