ドラム音源といえばBFD3やAddictive Drums2かと思いますが、僕はKomplete付属のドラム音源を利用しています。なぜなら、簡単で便利だからです!しかも、kompleteについてきたし、使わないと損。いい音源やドラムの調整をできる人は他の音源の方がいいのかもしれませんが、Native Instruments特有の簡単にいい音作りができるソフトであることは間違いありません。今回からしばらく、Kompleteに付属しているKontaktで動く生音系ドラム音源について書きたいと思います。第1回は、どんな音源があるのか一通りご紹介します。
目次
Studio Drummer
いまのNIドラム音源の中心的なソフトになります。この音源が出た後、古い音源もこの音源のミキサーシステムにリニュアルされたという印象が僕にはあります。Pearl、Yamaha、Sonor、の高級ドラムキットを切り替えて使うことができます。いちばんオールマイティに使える音源です。無印のKompleteにも搭載されています。
Abbey Road : Vintage Drummer
1920年代~1940年代のドラムをアビーロードスタジオで録音した音源です。BeBopとか昔のJAZZっぽい感じの演奏に最適なドラム音源。ブラシで演奏するMIDIパターンもついています。
Abbey Road : Modern Drummer
主にロック、ポップに向いているらしいドラム音源です。Abbey Roadシリーズではいちばん新しい時代に対応している音源になります。Drum in BassのMIDIデータがついてくるのが特徴的です。
Abbey Road : 80s Drummer
New waveとよばれる音楽やヘビメタ、ハードコアなど、80年代風の音楽に向いているドラム音源です。けっこうハードな音楽に合う、くっきりはっきりな硬い音ってイメージが強い音源ですね。
Abbey Road : 70s Drummer
ファンクやディスコ系などノリのいいリズムから古いロックまで、70年代を感じさせるドラム音源です。古いドラム系を使いたいときは、レコードをサンプリングしたものとかが利用されますが、これなら自分好みのリズムに調整できます。
Abbey Road : 60s Drummer
ロックンロールと言いたくなる、古いロックやブルースロック、Jazz、Soulなど、60年代の音楽に向いている音源です。
Abbey Road : 50s Drummer
ポップ音楽創世記、Jazzが最も華やかだった50年代の音源です。サンプル音の録音も当時の機材を用いるなど、当時のサウンドの再現を試みているそうです。
音楽によって使い分けよう
各音源それぞれドラムセットが2~3つありますが、シンバルだけ差し替えるなど各楽器をバラバラに選べません(スネアだけ2つ~3つ選べますが)。ですので、音が気に入らなければ、音源ごと、ドラムセットごとガバッと入れ替えることにしています。
次は、NI音源の使い勝手を飛躍的に高めたミキサー画面をご紹介したいと思います。
“Kompleteの生ドラム音源紹介②(ミキサー)”
“Kompleteの生ドラム音源紹介③(リアル演奏再現)”