DTMをはじめようとする人が、最初にするのはMIDIデータの打ち込みではないでしょうか。ドラムからギター、ボーカルまで、全部録音するためにDTMをはじめる人は少数で、大部分の人は、バンドメンバーが足りないとか、バンドをする時間がないとか、楽器を演奏できないけど音楽を作りたいとか、何かしらDTMに頼らないといけない状況にある人がほとんどだと思います。打ち込みはある程度自己流でやるのもいいかと思いますが、リアルな生音系の打ち込みはある程度テクニックを網羅的に知っておくといいかと思います。
そこで僕が主に使った本をご紹介します!
目次
“DTM打ち込みフレーズ制作技法”
篠田 元一さんというキーボーディスㇳ、音楽制作、執筆、講師などをされてる方の本です。(フォロワーさんにお弟子さんがいてびっくりした・・・)この本の特徴は、①打ち込みながら学べる ②各楽器の奏法など、音楽の基礎が身につく、だと思ってます。
特徴①打ち込みながら学べる
本の構成は、■MIDIデータの仕組み ■基礎的打ち込み技法 ■各楽器、様々な音楽ジャンルの打ち込み方法、■CDに実例MIDIデータ集です。数値を見ながら打ち込んで、CDについてるMIDIデータと答え合わせをしながらすすめると、かなり勉強になります。面倒かもしれませんが、極力全部やるのがおすすめです。
特徴②各楽器の奏法など、音楽の基礎が身に付く
ドラム、ベース、ギター、キーボード、ストリングス、ホーンなど、各楽器の奏法や音域なども同時に学べるので、作曲のときのリファレンス資料としても使えます。個人的に勉強になったのは、ジャンル特有のズレやグルーブを生み出すための方法。特にドラムです。ロック、ブルース、ジャズ、ファンクといったジャンル別のグルーブ制作方法だけでなく、オマー・ハキム風、デイブ・ウェックル風など名プレーヤー独自の奏法を再現するデータもあります。
ただし欠点もあります。
欠点①新しいDAWの表記方法があわない
基本的に1拍を480個に分けられるくらい細かく設定できるのですが、Cubaseだと表記の仕方が違うので、少し頭の中で数値の変換が必要です。(下の写真みたいに小節、拍数、さらに細かな分け方に分かれるています。たとえば1拍のばすのであれば、長さに480と打ち込めばいいのですが、視覚的には〇小節の〇拍目の、さらに〇分めの、どんな数値かみたいになるんです。この辺は説明が下手でスミマセン)
欠点②最近は音源独自で奏法を用意している
昔の音源だと特殊な奏法をMIDIの打ち込み方法で再現しないと、リアルに打ち込めませんでした。しかし最近の音源では独自の打ち込み方法で対応している場合があります。そういうことには対応していません。
数値を把握して打ち込むのは、技術の向上ももちろんありますが、やはり音楽の基礎を学ぶことにもつながります。ぜひぜひチャレンジしてみてください。
次は、作曲の勉強をどんな本でしたか!について書きたいと思います。