せっかくいい曲ができたのに、なんかバッキングに厚みがない。ミックスでどれだけ音圧を上げても、なんだか音に厚みが出ない。
そんな風に思う方は、もしかするとトラック数が少なくないですか?
昔とは違い、DTMだとトラックを増やして簡単に音の厚みを増やすことができるんです。そんな方法が書かれている本が、「DTMトラック制作術〜良い音の秘密はトラック数にあり〜」です。
各パートごとのトラックの増やし方がわかる
リズム、ベース、バッキング、メロディなど、それぞれのパートで、どういうふうに作っていけばトラック数を増やせるのか!ということが書かれています。
例えばリズム系だと、キック、スネア、ハイハット、シンバル、タムなどの音域をしっかり把握し、空間的に無駄なのないリズム配置をすることで音の厚みが増す、という説明がされていて、すごく説得力ありました。
僕はサックス奏者出身なので、ドラムの音域まで考えてリズムを作ったことがなかったんですよね。だから、とても参考になりました。
音色の重ね方を考えるきっかけに
この本では初心者が気づかないプロが使うトラックの重ね方が学べます。
生音系ストリングスにシンセストリングスの音を足したり、ひとつのパートを複数のトラックで鳴らしたりするなんて、初心者のうちは考えつかないと思います。
僕の場合は、生音系の管楽器音源でいいものを持っているんですが、意外にもシンセの管楽器音源の方がオケに馴染みつつ、主張のある音作りができたことがありました。
自分が求めている音や音楽になるならば、DTMは何やっても自由!そんなことも学べました。
効果がわかりやすい参考曲が付いている
この本には、トラックを増やした効果がわかる参考音源が付いています。(なんとYoutubeにも動画が!)
音を聞くと、ちょっと古いかなと思うんですが、徐々に音の厚みが増えていくのがわかるし、その方法論は最新の音源にも応用することができます。
例えば、バッキングのパターンも全パートの音の高低などを意識して作るだけで、大きな違いが出るんだ!ということが、すごくよくわかります。
まとめ
その他にも、どの位置に楽器を定位させるか、どこまで音を重ねればバッキングは完成したと思えるかなど、トラック数を増やす判断材料についても書かれています。
自分の曲はどうも厚みが出ないな、という方はぜひお読みください。