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【2024年】MIDIキーボードの選び方&おすすめ製品!

DTMを始める人は打ち込みなのでパソコンだけあればいいだろと思う人も多いと思います。
実はパソコンだけでも曲作りはできるのですが、長年、作曲者が愛用してきた鍵盤というのは優秀です。片手だけ何となく弾けるようになるだけでも、思いついたメロディをさっと打ち込めるので、自分のアイディアを形にするときのスピードが上がります。
キーボードは弾いたことがないという人ほど、早めに手に入れて練習した方がいいです。今回は、たくさんあるMIDIキーボードの中から、初心者の方にオススメのものを忖度なしで選んでいきたいと思います。

MIDIキーボード単体では音が鳴らない

音源やスピーカーがないため基本的にMIDIキーボード単体では音がなりません。PCやMACと繋げてはじめて使用できます。

鍵盤の大きさやタッチで、3つの種類がある

MIDIキーボードには大きく分けて3つあります。ミニ鍵盤、フル鍵盤、ピアノ鍵盤です。この3つは作曲スタイルや製作ジャンルなどにも関わって来ますので、よく知っておいてください。

ミニ鍵盤(キーボード鍵盤)

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通常の鍵盤より半分くらい小さいキーボード鍵盤です。設置スペースが小さく、コンパクト。中にはかなり薄型のものがあり、モバイル用途に優れたものもあります。
ただ通常の鍵盤より小さいためピアノをやっていた人には弾きにくいと感じることも。
デスクの上に置いても邪魔にならないため、思いつきをさっと入力したり、ソフトシンセの音確認などに便利という人もいます。
持ち歩いていつでもどこでも作曲したい、デスクで確認用に置いておきたいという方にオススメです。僕もモバイル用に一台持っています。

フル鍵盤(キーボード鍵盤)

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通常サイズのキーボード鍵盤です。鍵盤自体が大きくなるため、モバイル用途には不向きになりますが、弾きやすいため表現力をつけた演奏が可能です。
またセミウエイテッドと呼ばれるやや重さがある鍵盤は、タッチも軽く反応も早いので連打するドラムの打ち込みにも便利。ピアノを弾いたことがない方やエレクトーンなどを使っていた方にオススメです。
また商品も非常に多く価格帯が広いのも特徴ですが、このページでは本当にお勧めしたいものだけを後ほどご紹介します。

ピアノ鍵盤

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ピアノと同じかなり重さのある鍵盤です。ピアノに慣れていないと重すぎて弾きにくいのですが、ピアノを弾いていた人にはこちらの方が使いやすいです。
機材全体の重さはかなりあるので、持ち運びにも不向きなものが多いです。鍵盤数が少ないものもありますが、ピアノ鍵盤を買うならフル鍵盤です。
ただMIDIキーボードだと機種が少ないため、候補としてはUSB機能がついた電子ピアノを買うという方法もあります。

2種類のペダル

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ペダル系は大きく分けて二つあります。ペダルの情報はDAWにオートメーションで書き込む機能があるので作曲自体には問題ありません。けれどペダルがあることで演奏の幅ができ、リアルタイムでの打ち込みスピードが早くなります。

サスティンペダル

ピアノでよく使うペダルと同じ、鍵盤を離しても音が鳴り続けるペダルです。このペダルがあることで、指の数以上の音を鳴らしたり、様々な演奏ができるようになります。

エクスプレッションペダル

こちらは音の大きさを操作するペダルです。ピアノなどは音がなりだすと減衰していくだけですが、シンセや管楽器、弦楽器などは音の大きさを変えることができます。その操作をリアルタイムでできるので、演奏に大きな幅が広がります。

その他、操作系

モジュレーションホイール

ビブラートなど音の変化を操作できるホイールです。

ピッチベンド

ギターのチョーキングなどピッチをずらしたりする時に操作するホイールです。

ノブ・フェーダー

ソフトシンセやDAWと連動するして様々なパラメータを操作できます。昔は全然連動しないものもありましたが、最近のシンセはだいたいどのDAWでも連動します。Native Instrument社のNksというシステムがかなり使いやすいです。

オクターブシフトボタン

鍵盤にない低い音や高い音を演奏したいときにこのボタンを押すと、鍵盤の音域が1オクターブ(12音)高い方や低い方にずらすことができます。この機能を使うことで、鍵盤数が少ないMIDIキーボードでも様々な音域を入力することができます。

鍵盤数はいくつあればいい

少ないものは25鍵盤、多いものは88鍵盤ですね。
音確認と簡単な打ち込みだけなら25鍵盤でいいと思うのですが、メロディを弾いて入れるなら49鍵盤以上。両手で弾くなら64鍵盤以上が必要です。一台だけ買うとしたら、49鍵盤以上。あとはスペースや演奏技量で選ぶといいでしょう。
僕が最初に買ったのが49鍵盤、そのあと88鍵盤、64鍵盤と色々変わり、現在は88鍵盤のピアノ鍵盤に戻っています。

音確認と簡単な入力ができる「25鍵盤」

コンパクトなため、どこにでも持ち運べるタイプです。鍵盤数が少ないため両手ではほぼ弾けませんが、音の確認や簡単なコードを弾くのには便利です。だから基本は打ち込み、たまに鍵盤で音を確認する程度の使い方の方に向いています

メロと簡単な伴奏を入力できる「32鍵盤/37鍵盤」

MIDI鍵盤は基本32鍵盤が多いのですが、37鍵盤のものも少しずつ増えています。このクラスは歌もののメロディーと簡単な片手伴奏くらいができます。少し両手で弾くのは辛いです。このクラスも持ち運びが便利でデスクの上の置いておいても、邪魔になりません。僕はモバイル用にこのクラスを一台持っています。

余裕でメロと簡単な伴奏を入力できる49鍵盤

49鍵盤になると通常サイズのキーボード鍵盤が多いです。とても弾きやすく、使い勝手がいいのですが、両手で弾こうとするとちょっと指が足りないことがあります。ただメロディーはだいたい打ち込めますし、片手の伴奏&ベース音くらいなら演奏できます。鍵盤を弾いたことがない人は、このクラスからはじめてもいいと思います。

よく使う音を素早く入力、両手で弾ける64鍵盤

シンセサイザーなどに多い通常サイズのキーボードがついた鍵盤です。このクラスになるとメロディーを弾きながら伴奏もつけられるし、あらゆる伴奏を弾いて打ち込むことができます。ただクラッシックの演奏や、ベースをオクターブで弾く弾き語りなどでは、少し鍵盤が足りません。耐久性があるものも多いので、長く作曲活動を続けられそうな人にはおすすめです。

ピアノと同じ鍵盤数、余裕で両手で弾ける88鍵盤

このタイプはピアノ鍵盤のものが多く、持ち運びには最も不向きです。けれどピアノで弾けるほぼ全ての曲が演奏できるし、低音や高音など自分がどこの音を出したいのか一目瞭然。欲しいところの音をすぐに弾けるので打ち込みには最適です。ただ場所をすごくとるし、値段が高いです。鍵盤だけでその他の機能がいらないのであれば、USB接続できる電子ピアノで代用するということも可能です。

おすすめのMIDIキーボード

ここからは忖度なしでセレクトしたおすすめのキーボードをご紹介していきます。あなたにぴったりの鍵盤が¥がきっと見つかりますよ。

断トツNo.1のおすすめ komplete Kontrolシリーズ

いま一番のおすすめは、Native Instrument社という音源メーカーが出しているMIDIキーボードkomplete kontrolシリーズです。
僕は金欠で売ってしまいましたが、制作スピードが上がるのでもう一度取り戻したい鍵盤です。
キーボードのタッチがかなりよく、機能的にもMIDIキーボードに必要なものが揃っているというのが大きなポイント。さらにNksという独自のコントロールフォーマットでNative Instrument社はもちろん他社製ソフト音源も操作可能です。
しかもCubaseなど他社製のDAWの操作も可能なので、オートメーションの書き込みやフェーダーの操作にノブが対応します。
例えばCubaseにはクイックコントロールというソフトシンセのパラメータを自動で割り当てる機能があるんですが、ここと連携すれば手元のノブからあらゆるソフトシンセも操作できて便利。またNI製のソフトが一部付属します。また特別アップグレードでkompleteシリーズへ移行できます。
MIDIキーボードの基本は抑えながら、より制作スピードをあげる様々な機能が搭載されたMIDIキーボード。いま買うならこれ一択でもいいと思います。

Komplete Kontrol M32

ミニ鍵盤で32鍵の最もコンパクトなkomplete kontrolです。厚みがあるので相当でかいです。やや大きめですが、モバイル用途しても考えられる製品。
ノートPCと組み合わせて、デスクに置いておくにはぴったりです。NksによるコントロールDAWとの連携もできます。
モバイル用途としてはやや不便ですが、EDM系などジャンルによってはメイン鍵盤として使用できます。NI製のソフトと、Live Liteが付属。
僕はサブ鍵盤として1台ほしいなと思っています。


Aシリーズ

Aシリーズはフル鍵盤の25鍵、49鍵、61鍵という3種類のランナップです。
こちらは持ち運びというよりはデスクでのメイン鍵盤として使用するタイプです。
上位機種の基本機能はそのままに、カラー液晶画面やキースイッチ位置を光ってお知らせするLED機能が省略。使いやすさはそのまま、大きなコストダウンを実現した機種です。
初心者の人に一番おすすめです。NI製のソフトと、Live Liteが付属。

サブ鍵盤や音確認程度に便利「A25」


メロディーの打ち込みも簡単「A49」


演奏もしっかりできる「A61」


Sシリーズ(mk2)

komplete kotrolシリーズのフラッグシップ機です。49鍵、61鍵のキーボードタイプ、88鍵盤のピアノ鍵盤タイプの3機種がありますアティキュレーションなどをキーボードのキーで切り替えるキースイッチが割り当てられている鍵盤をカラーのLEDで表示。さらに鍵盤部分だけで音源をセレクトし音を作り込める液晶画面がついています。かなり使いやすいのですが、いいお値段します。NI製のソフトと、Live Liteが付属。

“参考記事”
“Komplete_KontrolS49_Mk2_レビュー”
ソフトシンセも操作しやすい「S49mk2」


演奏も打ち込みもこれ1台「S61mk2」


ピアノ鍵盤でフル機能「S88mk2」


Sシリーズ(mk3)

MIDI2.0に対応した最新komplete kontrolです。3代目になりデザイン、視認性などが一新されて、フラッグシップにふさわしいMIDIキーボードになりました。ただ価格も大幅アップしてますのでちょっとアマチュアには手を出しにくいかなと思います。NI製のソフトが付属してきます。

「S49mk3」


「S61mk3」


「S88mk3」(※ピアノ鍵盤)


ミニ鍵盤で人気シリーズ「Korg microkeyシリーズ」

Korgが作っているミニ鍵盤のシリーズで、25鍵、37鍵、49鍵、61鍵の4種類があります。25鍵は持ち運び重視のモデルでペダル類が接続できませんが、37鍵以上はペダルも接続できます。鍵盤の質はそこそこですが、コンパクトで使いやすく評判もいいです。
ソフトシンセなどの音源やLiveというDAWのディスカウントクーポンがついているものもありますので、付属ソフトなども考えて購入してもいいと思います。
※ワイヤレスタイプもあるのですが、有線の方が安全だと思います。

コンパクトな「Microkey25」


打ち込みやすさ広がる37鍵「Microkey2 37」


ミニ鍵盤で充実の鍵盤数「Microkey2 49」


ミニ鍵盤で珍しい61鍵「Microkey2 61」


モバイルに特化した「M Audio Keystation mini 32」

こちらはM AudioというDTM業界で多くの機器を発売しているメーカ製です。その中からひとつ選ぶとしたら、このKeystation mini 32。薄型で持ち運びを考えた32鍵。ペダル等はありませんしkontrol系もほとんどないですが、モバイル用途としてはいちばんいい鍵盤だと思います。またデスクに置いておくのにもぴったりなので、サブの鍵盤として使用してもいいでしょう。ちなみに価格も安いです。
※昔、中田ヤスタカさんがモバイル用で使用していました。



モバイルでも使える「IK MULTIMEDIA iRig keyシリーズ」

中田ヤスタカさんがモバイル用鍵盤として使っていて話題になったシリーズです。25鍵、37鍵のミニ鍵盤タイプと、37鍵のフル鍵盤があります。鍵盤の質もまあまあ良く、モバイル用途を考えているので、可搬性にも優れています。またIK Multimediaはソフト音源を作っている会社でもあるので、付属の音源がそこそこ使えます。DAWはCubase LEが付属。

持ち運びに便利な「iRig key2 mini」


モバイルと使いやすさを両立「iRig key2」


フル鍵盤なのにモバイルにも「iRig key2 pro」


進化したピアノ鍵盤MIDIキーボード「ROLAND A-88mk2」

しっかりしたピアノ鍵盤でありながらコントローラ系も優秀だったROLANDのA-88を受け継いだモデルです。ピアノ鍵盤のMIDI鍵盤なら、上位にくるオススメ品。前モデルを使っていたんですが、非常に弾きやすくて使いやすいです。
しかもモジューレションとピッチベンドが一体になったコントロール系統を採用している珍しいMIDI鍵盤。Mk2ではDAWと連携するコントロール部分が充実。価格は高いですがオススメの一台です。


予算と自分のスタイルに合う機種を!

他にもいろんなメーカーがあるんですが、今回は初心者向けのセレクトですので、かなり絞ってお勧めしてみました。とはいえ今回ご紹介した機種は、プロも使う機種ばかりです。ぜひいい鍵盤を見つけて、楽しいDTMライフをはじめてください。

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