作曲をはじめたい!と思ったとき、何からはじめたらいいかわからない!と思うことがあると思います。僕の場合はJazzをやっていたのである程度のコード進行の知識はあったのですが、曲作りに関してはどうしたいいのかわかりませんでした。そこで最初に買った本が「コンポーザーが教える作曲テクニック99」です。今日はこの本のいいところをご紹介したいと思います。
曲を作る事前準備ができる
作曲をしようとすると、すぐに鍵盤を弾いたり、DAWに打ち込んだりしがちですが、それだとなかなか曲作りが進まなかったりします。その根本的な原因は、音楽を作るということに対する姿勢や、音楽そのものに対する知識不足だったりします。この本では単に作曲理論を教えるのではなく、音楽の基礎、音の知識、心構えや考え方がわかるようになっています。例えば作る曲やジャンルにもよりますが、和音の弾ける楽器を使うとか、頭だけでなくフィジカルな面を鍛えるとか、作曲理論本にはないことが非常に勉強になりました。技術が進歩し、楽器は演奏できなくてもいい時代です。でも曲作りでは楽器が演奏できた方がいいわけですからね。初めて読んだ時、すごく大切なことを教えてもらったなと思いました。
メロディ作りのアイディアが見つかる
やはり作曲をはじめたら、素敵なメロディを作りたいと思うのですが、単調になりすぎていたり、パターン化されていたりしませんか。この本では、簡単なメロディ作りの考え方や理論が学べます。特にメロディとコードの関係がわかりやすく書かれていて、初心者からちょっと脱却することができると思います。また楽器の特性やボーカルのキーの決め方なんかも書かれているので、自分の楽器以外のことは知らないという人には、最初の一歩になるでしょう。
コードをつける基礎が作れる
メロディができたら、素敵なハーモニーで彩りたいと思うはず。この本は、がっつりの理論を解説しないのですが、コードをつけるときに大切なこと、そしてコードの響きに関する大事なことが書かれています。自分の作った曲にコードなんて最初はつけられません。なので簡単なコードから初め、徐々に学びながら、響きを感じながら作っていくしかないのです。僕はJAZZをやっていたので、ついつい難しいことを考えがちなのですが、まずは簡単なところからはじめる。そこから応用させて行くということを学びました。
この本を基礎にステップアップを
この本はある意味、総花的なところがあります。でも作曲初心者ならはじめて知ることばかり。しかも、この本はあくまで基礎なので、ここから自分の作りたい方向、学びたい知識へと発展していけるよう書かれています。またこのタイプの本には珍しく、次はこういう練習をしましょうとか、こういう本を読みましょう、こういう曲が参考にいいですよ、なんてことが書かれていますので、次にすべきことの指南にもなります。
仕事や学校に通いなんがら、毎日曲を作り続けるのは大変なこと。作曲の基礎を学び、心構えを身につけられるこの本は、必ず音楽人生に役に立つと思います。ぜひ読んでみてください。