昔は付属のLoop素材といえばLogicが有名でしたが、今ではCubaseも大量のLoop素材がついてきます。
実はあんまり使ったことがないのではじめてチェックしたんですが、なんと即戦力で使えそうなものがいっぱいありましたよ。さらにシンセとエフェクトを一度にトラックに入れられる大量のプリセットも。
今日は、そんなLoop素材やプリセットをご紹介していきます。
目次
- 1 CubaseのLoop素材の探し方
- 2 Hard Knocks
- 3 Noir
- 4 Nightcall Synthwave
- 5 Dancefloor Tech House
- 6 Lofi Dreams
- 7 Bloom
- 8 Analog Techno
- 9 Blockbuster
- 10 Caleidoscope
- 11 EDM Toolbox
- 12 Mystic Spaces
- 13 Raw Ambience
- 14 Soul Assembly
- 15 The Hip Hop Vault
- 16 Production Grooves
- 17 Production Presets
- 18 Allen Morgan Signature Drums
- 19 Allen Morgan Rock-Pop Toolbox
- 20 おまけではない使える素材がいっぱい
CubaseのLoop素材の探し方
CubaseのLoop素材はMediabayからでも探せるのですが、シングルウインドウの右ゾーンを表示するのがいちばん探しやすかったです。使う場合は、右ゾーンを表示してみてください。
Hard Knocks
グラミー受賞プロデューサー Beat Butcha によるヒップホップライブラリーだそうです。
昔のソウルフルな音楽からサンプリングしてきたようなキーボード素材から、アナログドラムやリズムマシーンの素材など即戦力の素材があります。ざっと聞いてみましたが使えそうなものが多くありました。
Noir
ハリウッドのサウンドデザイナー Robert Dudzic によるシネマチックライブラリーという説明がされてました。
激しいワンショットの打楽器系やスワイプするシンセを使った効果音が多いです。転送やタイムスリップなどSF的な登場シーンなどで使えそうな効果音が多いです。
Nightcall Synthwave
Black Octopus Sound による ’80s シンセウェーブサンプルパック。
80年代ポップスなどに使われていたシンセ音をメインにリズム系など幅広いサンプルがあります。最近のもので、例えるなら、サカナクションの宝島みたいな感じの音が入ってます。
シンセの音作りが面倒な人は、このサンプルとサンプラートラックを使えば、面倒な音作りなしでシンセサウンドが扱えます。
Dancefloor Tech House
Black Octopus Sound によるハウスサンプルパック。テクノ系のハウスなので、日本人が好きなハウスとは少し違うと思います。
ワンショットよりループ系のシンセやリズムが多いですね。このまま入れて曲がすぐにできそうです。
Lofi Dreams
Black Octopus Sound によるローファイヒップホップサンプルパック。
ノイズが入っていたり、テープが伸びたような音の劣化があったり、サンプリングした音を使った懐かしのヒップホップを感じさせる音がたくさん入っています。
Bloom
Black Octopus Sound によるボーカルラインサンプルパック。
女性ボーカルの様々なフレーズや声が入っています。ボーカルチョップの元素材やインスト曲のアクセントに使えると思います。
Analog Techno
ベルリンの Florian Meindl による、モジュラーシンセ設定を含むテクノライブラリー。
音としてはアナログシンセの音が魅力的かなと思いました。テクノは作らないのでわからないのですが、少し懐かしいシンセ音やリズムなので、このジャンルを作りたい人には向いている気がしました。
Blockbuster
ナッシュビルの Allen Morgan による、エレクトロサウンドトラックのライブラリー。
全体的に少し懐かしい感じの音が入っています。最近のEDMっぽい感じではないですね。ただ音はいいので作りたい曲にあえば使ってみてください。
Caleidoscope
サンプラートラック用のサンプルライブラリー。
こちらは新しい目の音が多い印象です。サンプラートラックで使うことを前提に作られているので、ワンショットが中心です。いろいろ使って遊んでみると面白い効果が生まれるかもしれません。
EDM Toolbox
Cubase付属のシンセやエフェクトを使ったプリセット集です。
こちらをトラックにドラッグ&ドロップすると、簡単なMIDIデータと音源、エフェクトのプリセットが読み込まれ、あとは自分の思い通りにMIDIを打ち込むだけで曲が完成します。シンプルながらEDMで使える音がたくさんありますので、これを利用して、作曲すると効率がかなり上がります。
Mystic Spaces
「サウンドデザイナー / 楽器ビルダー Ferdinand Försch による、実験的なサウンドの数々」とメーカーサイトで説明されているように、よくわからない楽器音を加工した効果音や独特の打撃音がある楽器のリズムループなどが入っています。
ちょっと使いどころが難しい感じがしますが、何か不思議な違和感のある曲を作りたいときに効果がありそうです。
Raw Ambience
ドラムンベースデュオ Rawtekk によるエレクトロニカ / アンビエンス / ダブステップに最適なライブラリーと書かれてました。
聞いてみたところ、パンチが強いダーティなリズムと効果音をメインに収録してあります。
ダブステなど、少し影のある曲に向いていると思います。
Soul Assembly
Soul Surplus による、ソウルフルかつ新しいインスピレーションをくれるライブラリー。
70年代のSoulっぽいエレピやギターカッティングもあるんですが、印象としては10年前くらいに流行ったR&Bで使っていたような音が多い印象です。
Soulな感じがわからない人が聞いてみると何か新しい発想が生まれるかもしれません。
The Hip Hop Vault
Jay-Z, Beyonce, Mobb Deep などを手がける The Beat Butha によるドラムやループだそうです。
Jay-Z好きな人はよくわかると思うんですが、サンプリングした音をベースにラップをのせる、あの感じの音がたくさん入っています。少しノイズを入れた音にして使いたいループ集でした。
Production Grooves
Cubaseの付属音源とエフェクトで作られたドラムループ&プリセット集です。
ドラッグ&ドロップするだけで、音源からエフェクト、あとMIDI打ち込みデータをトラックに入れることができます。初心者の方はすべてを1から作るのは大変だと思うので、こういうループ集をうまく活用して音楽を作ってみてください。
Production Presets
ミックス時に役立つエフェクトなどのプリセット集です。ドラムやベース、ギター、ボーカルはもちろん、ストリングスやサックスのプリセットもありますので、最初はこのプリセットを利用しながら、他のものと差し替えたりするといいでしょう。
Allen Morgan Signature Drums
Taylor Swift や Nine Inch Nails を手がける Allen Morgan によるGroove Agent SE 用のドラムキット、MIDI ループ、Beat Designer パターンのコレクション。
こちらは今っぽいサウンドで、ヒップホップ系の音とか書かれていますが、現在のアメリカンポップな曲でも使えそうな音が多かったです。
Allen Morgan Rock-Pop Toolbox
A
llen Morgan が手がけたポップ&ロックスタイルの30種類のコンストラクションキット。それぞれ25〜30のオーディオ / MIDI ループと対応するインストゥルメント、チャンネルストリップとミキサーの設定を含みます。こちらはロックなサウンドが中心ですね。上のSignature Drumsと組み合わせても面白いと思いました。
おまけではない使える素材がいっぱい
このレビュー記事を書くまでは、どうせおまけでしょ、と思ってたんですがとんでもない誤解でした。
かなり量も増えているし、即戦力で使える素材もいっぱいです。さらに、サンプラートラックの進化によって、シンセ系のオーディオ素材もいろいろと使えるようになったなと思いました。
僕もいくつか使いたいものが見つかったので、機会があれば実戦に投入したいと思います。
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