いろんなものがどんどんリモートになってますよね。テレビの収録なんかもそうですがnetflixの吹き替えなども自宅収録が増えているようです。そのためのガイドラインが出たようなので、どんな機材が選ばれているのか調べてみました。
USBマイク
USBマイクの特徴は、PCやMacとUSBケーブルを繋げるだけで録音できるところです。音質はそこそこなので、本気で歌を録音したいという方にはおすすめしませんが、手軽に自分の声や歌を録音したいという方には最適です。ナレーション的なもので使用するのかなと思います。Netflixでは4機種選ばれていました。
Apogee MiC 96k
こちらはMacやiOS専用の機器を作ることでお馴染みのApogeeから出ているUSBマイクです。オーディオインターフェイスは使ったことがあり、特に小型で軽量なモバイル端末は評価が高いです。Mac Windows専用とiOSで使えるものがありますので、購入する前はよくご確認ください。
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Audio-Technica AT2020USB
こちらはオーテクのマイク2020シリーズにUSB接続機能をつけたものです。エントリー系なので本格的な歌録りはもう少し価格の高いマイクがいいと思うですが、予算に限界がある人たちにはおすすめしています。オーテクは基本フラットなのでクセがなく録音しやすいです。
RODE NT-USB
撮影機材などでお馴染みのロードのマイクです。Youtuberの方には人気ありますが、DTM関連ではあまりおすすめしないです。ロードにしてはいいお値段ですが、マイクの質はエントリーモデルといった感じです。
Sennheiser MK4
ゼンハイザーというドイツの音響メーカーのマイクです。デジタル技術というよりはアナログ技術に優れた会社というイメージが強いです。アナログ信号をデジタル信号に変換する部品にApogee製のものを使用しているとメーカー自身が書いていました。
実写用マイク
実写映画の吹き替えや番組収録に使うマイクだと思います。細いタイプが多くて、指向性が狭いものを選んでる傾向があります。素人DTMerでは、あんまり使わないタイプが多いので、さらっとここは解説して行きます。
Sennheiser SuperCardioid MKH50 MKH8050
非常に指向性が高いマイクでボーカルなどにも向いてるという風に説明では書いてました。8000シリーズの方が広い周波数特性を持っています。値段は18万くらいなので、アマでは買わないマイクかなと思います。
Sennheiser Cardioid MKH40 MKH8040
こちらは指向性がカーディオイドという一般的なタイプ。8000シリーズの方がより幅広い帯域が録れる印象です。様々な用途にも使えるマイクですが、これも素人は手を出しにくい価格帯だと思います。
Schoeps SuperCardioid CMC641 Cardioid CMC64
クラッシック番組等の録音に使われるマイクです。個人的には使ったことがなく、声の録音に向いているかも正直わかりません。今回、このメーカーのことを初めて調べたんですが、非常に少人数の職人が丁寧に物作りしているメーカーだそうです。お値段もハンドメイドらしく20万円越え。まあアマチュアのミュージシャンには高嶺の花ですね。
Audio Technica AT5045
これは唯一、買おうか検討したマイクです。
ペンシルタイプなんですが、大型のダイアフラムを採用していて、楽器だけでなく、ボーカルにも使えます。低域から広域まで高解像度で録音できるので、一瞬で欲しいっと思いました。
録音技師さんの勉強会に参加したときにオーディオテクニカのスタジオで行われたため、当時は新作だったこのマイクをソプラノサックスの録音に使ってました。サックスは、音がいろんなところから出るので、ベルの部分とオフマイクでもう一本たてて録音していたんですが、この時は正面にこの一本だけでソプラノサックスの録音をしていました。かなり良かったので、一度お店で使わせてもらって買う直前まで行ったんですよね。
お金あるときにかっとけば良かったと思う1本です。
アニメ作品のマイク
実写系はなかなか馴染みのないマイクが多かったのですが、アニメ作品で使われるマイクは、馴染みのあるコンデンサーマイクが多かったです。
Neumann U87ai
定番の高級コンデンサーマイクですね。お値段が30万くらいするので素人では買えませんが、ボーカル録音、ナレーション録音などで使われています。よくスタジオで見るマイクです。中域がしっかりしていて明るくしっかりとした音というイメージです。
Neumann TLM103、TLM102
こちらもボーカル向けのコンデンサーマイクでよくスタジオで見かけるマイクです。お値段も10万前後ですから、アマチュアでも頑張れば手が届きます。TLM103の方が全体的なバランスがいい感じがしました。
Mojave MA200
リボンマイクでお馴染みのROYERの創業者デビッド・ロイヤーが自宅のガレージでワンマン工房を開設したのがこのメーカーです。MA200は中に真空管が搭載されています。特に中域に真空管ならではの暖かみがあるそうなので、少しビンテージ感がありながら豊かな音に録りたい人は候補に入れてもいいと思います。個人的には真空管はちょっと扱いが難しいので、使いません。
Mojave MA201FET
こちらは先ほどご紹介したメーカーのコンデンサ。10万円を切る価格でありながら、ボーカル録音からナレーション、楽器録音まで、いろんな用途に使えるという評判を聞いたことがあります。個人的には一度使ってみたいマイクです。
Audio Technica AT5045
実写版の方と両方に載せられてるオーテクのマイク。やはりコンパクトなのに、でかいダイヤフラムを搭載して、いろんなポジションがとれるので使い勝手がいいので、僕はやっぱりほしいなと思います。
まとめ ハイローミックスのマイキング
ネットフリックスもコンテンツが色々ありますので、ドキュメンタリーやテレビ番組のようなコンテンツは、質より使い勝手を優先したUSBマイク等を使っているんだと思います。それに対して作品性の高い映画やアニメ作品の吹き替えはかなり高級なマイクを使っているようです。
アマチュアの音楽家では手の届かないものが多いですが、いいものを知ることは自分の作品のレベルを上げることにもつながります。マイクを買いに行くときに、同時に高級なものもお試ししてみてはいかがでしょう。