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komplete15 (Ultimate、collector's Edition)全音源レビュー④(歌ものストリングス・ホーン、民族楽器編)

Native Instruments(以下略でNI表記)のKomplete15は、歌もののバックや簡単なBGM、劇伴などで使える、小編成のストリングスやホーンセクション、民族楽器の音源がたくさんあります。
どの音源もほどよいリアルさと使いやすさを両立している音源が多いので、初心者の人でも簡単に使えます。
今日はそんな様々な場面で使いやすい管弦楽器、民族楽器の音源をご紹介していきたいと思います。

記事記載の分類などについて

※Komplete15から全音源を手に入れてたので、Standard(表記は[St])、Ultimate(表記は[Ul])、Collector's Edition(表記は[Co])の3つを分類します。無表記は全部に入っているものになります。前はお気に入り順で並べていたのですが、どの音源を記載したかわからなくなるので、NIの音源表の順番に記事を書いています。
(前回ディスコンになってる音源を入れたり間違いが多かったので・・・)

コンテンポラリーなストリングス & ホーン

「コンテンポラリー」なってなんだと思いましたけど、要はクラッシックではなく、ポップ、ロック、ファンク、ソウルなどで使えるストリングスとホーン音源ということです。
音源単体で聴くとそこそこリアルな音源という感じですが、すごくミックスしやすく、楽しく使える音源が多いです。

Session Horns[St]

Sessionhorns

歌もののバックに使えるホーンセクション音源です。
楽器を個別に入れ替えたりはできないですが、管楽器のことはわからないけど、サクッとホーンセクションを入れたいという人には最適だと思います。
僕がサックスを吹いていたので、音にリアルさを感じなかったんですが、一度、Pro版を歌もののバックに使ったところかなりいい感じになりました。

Session Horns Pro[Ul][Co]

Sessionhornspro

Session Hornsがかなり進化して使いやすくなったのがProです。
セクションを組み替えたり、楽器単体で切り出したりと、様々な使い方ができるようになっています。
特にPerformanceという音源が優秀で、アーティキュレーションはベロシティの強弱で2つしか切り替えられませんが、音楽ジャンルごとの自動演奏機能のアニメーター機能が使えたり、コードを弾いただけでホーンセクションならではの分散したボイシングを自動で割り当ててくれるSmart Voice Splitなどが、初心者の人でもかなりリアルなホーンセクションを作れるので役立つと思います。
またkeswichで細かくアーティキュレーションを切り替えて演奏していける音源もあり、上級者から初心者まで幅広い人々が満足できるホーンセクション音源になっていると思います。

Session Strings 2[St]

これはProの方を持っているので音源を持っていません。
Session Stringsという名作音源の後継音源です。Proからアーティキュレーションや機能を省いた簡易版ですが、歌のものバックでストリングスを入れるくらいなら十分に使えると思います。
僕はSession Stringsの1から使っていて、その後Pro、Pro2と使っていますが、リアルさは高級音源に負けますが、アンサンブルに混ぜやすく、リアルさもリバーブなどで空間を作れば補完できるので、お持ちの方はぜひ使ってみてください。

Session Strings Pro 2[Ul][Co]

Session strings pro

歌もののバックで使いやすいストリングス音源です。
バイオリン、チェロなどのセクションを分けて使えたり、豊富なアーティキュレーションをキースイッチなどで簡単に切り替えたりと、かなり使いやすい音源です。
音質は程よいリアルさで、歌ものバックなどに混ぜやすく、また様々なジャンルに合わせた音質プリセットがあり、面倒な音作りの手間も省けます。Session Strings1からある自動演奏機能「アニメーター機能」で、刻みなどのリズムを作ったり、簡単なフレーズを演奏してくれたりします。
ストリングスのことはわからないけど、自分の歌ものに取り入れてたいと考えている方には、簡単で使いやすいピッタリな音源だと思います。

Spotlight Series

NIの民族楽器音源をまとめたのがスポットライトシリーズです。劇伴やゲーム音楽で使いやすい音源が多いので、そういう音源が欲しい人はUltimate以上で、このシリーズは網羅できます。

Balinese Gamelan[Ul][Co]

Balinese gamelan

インドネシアの楽器「ガムラン」の音源で、昔からあるんですが少しリニューアルされています。
鉄琴みたいな楽器なんですが独特のアジアンチックな音色が魅力。他の古い音源がなくなっているのに、この音源は生き残っているのはアジアの雰囲気を出すのに最適な音源だからなんだと思います。
シンセのように音色をコントロールできたり、エフェクトで音作りができたり、Jammerと呼ばれるアルペジエーターもついてアジアンチックなパターン演奏もできるようになっています。
ガムラン音源は2が出たようなので、次のkompleteでどう進化するか楽しみです。

Cuba[St][Ul][Co]

Cuba

Cuba音楽専用の音源です。これも古くからある音源なんですが、なくならず残っています。
キューバ音楽独自のリズムやグルーブを自動で演奏させることがメインです。
あの独自のリズム感を日本人で演奏するのは難しいので、こういう音源があると役立つ人がいるんだと思います。Cuba音楽っぽい曲を作る時や、ヒップホップなどのサンプルとしても使える音源だと思います。

East Asia[Ul][Co]

East asia

日本、中国、韓国の民族楽器を集めた音源です。
全部で38種類あるんですが、全部を使ったことないです。ただ音色がかなり良くて、さらっと演奏しただけでも、それなりの雰囲気が出せます。
アーティキュレーションもキースイッチでコントロールできて面白いんですが、楽器の特性がわからないものもあって難しいです。ただ北東アジアの主な民族楽器は網羅できているので、少し民族的な音楽を入れたいなというときに役立つと思います。

India[St][Ul][Co]

India

インドの伝統楽器をサンプリングした音源です。
インドの楽器はほとんど知らないんですが、パーカッションやシダールのように演奏できる楽器もあり、単体で使うことも、アンサンブルで使うこともできます。自動演奏機能もあるので、サンプリング素材としても使えると思います。
シダールを一度使ったことがあるんですが、インド的な音階しか鳴らせない仕様になっていて、さらっと弾いただけでカレーを食べたくなる音楽が作れました。

Ireland[Ul][Co]

Ireland

アイルランドの民族的な音楽を演奏できる音源です。
有名なところだとバグパイプがありますが、全体的に音源を聴いたところ、中世ヨーロッパをモデルにした異世界モノやファンタジーな世界観を出す時に使える楽器が多いなと思いました。
音質もいいし、使いやすいし、独特のアーティキュレーションがファンタジーの世界観を出してくれています。ファンタジー系ゲームの村や酒場シーンや旅のシーンなどに使えると思います。

Middle East[St][Ul][Co]

Middle east

中東系の民族楽器の音源です。
中東の楽器もほとんどわからないんですが、それぞれの楽器の音色もよく、さらっと弾いただけでアラビアンナイトな世界観になります。
砂漠のシーンや踊り子が踊る酒場のシーンなどで使えると思いました。

West Africa[St][Ul][Co]

Westafrica

アフリカのパーカッション系の音源です。
ジャンベくらいしか知っている楽器がないんですが、アフリカ独自のグルーブを作るのが難しいので、その辺りを自動演奏機能で保管しつつ、自分の曲に取り入れるというのがいいと思います。
音はアフリカなので、ジャングルっぽいシーンやサバンナのシーンで使えると思います。あとは、アジアの笛なんかと混ぜると、面白い異世界感がでると思いました。

NIらしい簡単で使いやすい楽器がいっぱい

今日ご紹介した音源は、あらゆる地域のあらゆる音楽の管弦打楽器が網羅されています。
Session HornsとSession Stringsは歌物のバックに最適だし、Spotlightシリーズはゲーム音楽や劇伴に最適だったりします。
またそれぞれの音源をクロスオーバーさせたり、シンセサウンドと組み合わせると、新しい音楽を生み出すこともできます。
適当に弾いて演奏しているだけでも楽しいので、遊びながら使ってみてください。きっと新しい音楽のアイディアが生まれると思います。

Komplete15 standard


Komplete15 Ultimate


Komplete15 Collector's Edition


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