毎回、Native Instruments(以下略でNI表記)Kompleteの音源紹介。次はギター、ベース音源編です。
Komplete15でベース音源が一新され、ギター音源でも新たな音源が追加されました。NIらしいリアルな音で簡単に使える音源がたくさんできて、POPやロックなど様々なバンドサウンドを作ることができるようになりました。
目次
- 1 記事記載の分類などについて
- 2 アコースティック & エレクトリックベース
- 3 アコースティック & エレクトリックギター
- 3.1 Session Guitarist - Acoustic Sunburst Deluxe[Ul,Co]
- 3.2 Session Guitarist - Electric Mint
- 3.3 Session Guitarist - Electric Sunburst[St]
- 3.4 Session Guitarist - Electric Sunburst Deluxe[Ul,Co]
- 3.5 Session Guitarist - Electric Vintage[Ul,Co]
- 3.6 Session Guitarist - Picked Acoustic[Ul,Co]
- 3.7 Session Guitarist - Picked Nylon[Ul,Co]
- 3.8 Session Guitarist - Strummed Acoustic
- 3.9 Session Guitarist - Strummed Acoustic 2[Ul,Co]
- 3.10 Session Ukulele[Ul,Co]
- 4 ようやく充実したギター・ベース音源
記事記載の分類などについて
※Komplete15から全音源を手に入れてたので、Standard(表記は[St])、Ultimate(表記は[Ul])、Collector's Edition(表記は[Co])の3つを分類します。無表記は全部に入っているものになります。前はお気に入り順で並べていたのですが、どの音源を記載したかわからなくなるので、NIの音源表の順番に記事を書いています。
(前回ディスコンになってる音源を入れたり間違いが多かったので・・・)
アコースティック & エレクトリックベース
今回のKomplete 15でベース音源も新しい音源に一新されました。アップライト、プレベ、ジャズベっぽいものが揃ったので、これでいろんなジャンルの音楽に対応できるようになりました。
我慢できなくて、EZBass買って使ってるので、棲み分けするか、こちらに乗り換えるか少し考え中です。
Session Bassist - Upright Bass
1970年代製のアップライトベースからサンプリングした音源です。
サンプル自体はすこく整理されていてキレイな上に、弦を弾くノイズや弦が当たる音まで再現されていて、すごくリアルです。音色も様々な音楽に合うように多くのプリセットがあって使いやすいです。
音源自体は、自分でベースラインを打ち込んで組み立てていくメロディ(Melodyと書かれている)と、搭載されているリズムパターンをキースイッチで変えながらベースラインを構築するパータンベース(音源上は何も書かれていない)に分かれています。パターンは200パターン以上あり、ベーシックなベースラインを構築しやすいです。さらにDAWにコピペしてMIDIデータとしても活用できるので、ベースラインを作るのが苦手な人の強い味方になると思います。
個人的にはJazzのウォーキングベース作れる機能があれば良かったなと思います。
Session Bassist - Icon Bass[Ul,Co]
1989年製のアクティブ回路を搭載したベースをサンプリングした音源です。
初めてアクティブ回路を搭載した伝説的なエレキベースの力強い低音って説明されているので、マーカスミラーの改造ジャズベースのこと言ってるのかなと思いました。音はマーカスミラーのあの感じで、プリセットのパターンの1発目がスラップでした。
僕は元サックス奏者なので、サンボーンのRun For Coverっぽいフレーズを弾いてみましたが、めっちゃカッコよかったです。
上記のUpright Bassと同じく、音色はプリセットで変えられるし(マーカスミラーじゃない音もありますw)。音源はパターンとメロディの2つに分かれていて、パターンはロック、フュージョン、Funk、R&Bというところが中心ですね。こちらもDAWにコピペができます。
すっきり洗練されたベース音なので、フュージョンや最近流行りのシティポップなんかにも合うと思います。
Session Bassist - Prime Bass
1981年製シングルコイルのエレキベースをサンプリングした音源です。
名前と写真と音から、たぶんプレベだと思います。太くて力強い音が特長で、こちらもかなり再現度高いと思います。
上記のIcon Bassと同じく、音色はプリセットで変えられるし、音源はパターンとメロディの2つに分かれています。パターンはRockが一番多く、そこを中心に様々なジャンルのものが収録されています。
Rockなどパンチが強くて太いベースがほしい時はこちらを使うといいと思います。
Scarbee Rickenbacker Bass
リッケンバッカーのベース音源です。
ビートルズ好きな先輩が弾いてたくらいしか記憶がないです。ちょうどScarbeeの古いベースシリーズと新しいSession Bassistsシリーズの間で制作されたベース音源なので、Sessionシリーズのベース音源とは異なります。
基本は打ち込み専用音源で、アーティキュレーションをキースイッチで切り替えながら演奏を組み立てます。かなり太めのレトロなベース音という感じで、古いロックに合うサウンドだと思います。
アコースティック & エレクトリックギター
ギター音源も古い音源がなくなり一新されています。
Session Guitaristシリーズは初期の伴奏だけ作る感じのものから、Melodyというソロ演奏もできる音源が出てきたことで、自分の曲に合わせたギター演奏が作りやすくなっています。
またストラト、テレキャス、レスポールと思われる音源が揃っているので、大体のジャンルに対応できるようになりました。
音源のアーティキュレーションは少ないですが、音はリアルなので、打ち込みとキースイッチの操作でいろんな演奏ができると思います。
Session Guitarist - Acoustic Sunburst Deluxe[Ul,Co]
スチール弦のアコースティックギター音源です。
音源はパターンでバッキングを作るもの(無表記)と、ソロパートなどが作れるもの(Melody)があり、この2つを組み合わせて、POPな歌ものバッキングなどを作り上げていきます。
melodyの方はピック弾きと指弾きが選べます。パターンが少ないように感じる人もいると思いますが、エディットしたり、MIDIデータの打ち込みでいろんなパターンが作れるので、遊びながら試しつつ、自分の曲に取り入れてみてください。
音源内にエフェクトもあり、音作りもこの音源内でできてしまうのもポイントです。
Session Guitarist - Electric Mint
絵や音から判断するとストラトギターの音源です。これもパターンとメロディの2つの音源を組み合わせて、バッキングからソロまでできるようにした音源ですね。ストラトっぽい歯切れのいいカッティングなんかもあるので、Funkっぽい曲などにも使えると思います。エフェクトも同じようについていているんですが、オートワウみたいなのがあって、それ使うといい感じでした。
Session Guitarist - Electric Sunburst[St]
絵や音からレスポールのギター音源だと思います。
セッションギターリストシリーズの初期に出たもので、バッキングを作るだけの音源です。ギターソロができない!って言ってたら後から次にご紹介するDeluxeが発売されました。
レスポールらしい太い音でロックを中心にしっかりとしたギターサウンドを入れたい時に最適だと思います。
Session Guitarist - Electric Sunburst Deluxe[Ul,Co]
レスポールのギター音源だと思います。
上記音源の上位互換版で、パターンからバッキングを作る音源と、ギターソロも作れる音源に分かれています。
Standardはバッキングだけ、Ultimate以上はソロもできる音源に分けられている感じですね。音は上記の音源と同じく、レスポールらしい太い音でロックなどに使いやすいと思います。
Electric Mintと使い分けたり、リードギターとリズムギターを分けて使うなどしても楽しいと思います。
Session Guitarist - Electric Vintage[Ul,Co]
テレキャスのギター音源だと思います。
個人的には好きなギターで、俺はクラプトンとか思いながら弾いて遊んでます。
自分の中のテレキャスはクリーンでシャキッとした感じの音を中心にいろんなジャンルに使える音だと思います。この音源もパターンを組み合わせてバッキングを作るものと、ソロパートも演奏できるものの2種類があり、使い分けながら曲作りをしていきます。
ストラト、レスポールの音源と聴き比べたり、パターンを演奏させてみたりして、リードギターとリズムギターを違う楽器にしてみたり、色々試してみてください。
Session Guitarist - Picked Acoustic[Ul,Co]
ビンテージのアコギ音源です。
名前からピック弾きだけだと思ってたんですが、指弾きとピック弾きがありました。音源は、パターンを選んで伴奏を作るものと、ソロなどを作れるMelodyに分かれていて、組み合わせて自分の曲に合うフレーズを作っていく感じです。
パターンの方はピック奏法とストラム奏法のパターンが200弱ある感じです。Melodyの方は指弾き、ピック弾きが選べます。
パターンはカントリーっぽいものなど、全体的に昔懐かしい音楽の雰囲気がします。
Session Guitarist - Picked Nylon[Ul,Co]
ナイロン弦のギター音源です。
こちらもパターンを組み合わせてバッキングを作るものと、ソロパートも作れるメロディに分かれています。
やさしいナイロン弦の響きが印象的なので、ボサノバとかと相性がいいと思いました。
その他にもいろんなパターンがあるんですが、ナイロン弦のギターのイメージがあんまりなくって、ギタークラブだった友人と父の演奏を聞いたくらいで・・・。
Session Guitarist - Strummed Acoustic
ストラム奏法専用のアコギ音源です。
パターンの組み合わせのみでMelodyの方はありません。伴奏パターンを聞いて、使えそうなものがあれば使うという感じの音源だと思います。
Session Guitarist - Strummed Acoustic 2[Ul,Co]
ストラム奏法専用のアコギ音源の続編です。
2になってギターが6本弦と12本弦の2本になりました。こちらもパターンの組み合わせのみでMelodyはありません。こういう音源って組み合わせ次第で新しいアイディアが出てくることもあります。
Session Ukulele[Ul,Co]
ウクレレの音源です。
ソプラノ、テナーウクレレ、チャランゴ(南米アンデスの楽器でアルマジロの甲羅を胴体に使ったものだそうです)の3つの楽器のサンプリングした音源になります。
こちらも各楽器ごとにパターンを編集してバッキングを作るものと、メロディを演奏したりもできるMelodyがあります。またDAWにMIDIをコピーして編集することも可能です。
最近アニメで食事を作るシーンでウクレレが流れるので、アットホームな昼間などをイメージした曲を作るときに使ってみたいと思います。
ようやく充実したギター・ベース音源
古い音源がほとんど一新されて、楽器の種類も多くなり、いろんなジャンルに対応できるようになりました。
音がリアルな上にシンプルで使いやすい音源が多いので、自分の音楽を素早く作り上げることができると思います。パターンの組み合わせはトラックメイキング的な発想ができると、自分にはない音楽のアイディアが生まれると思います。
ぜひ、遊びながら、いろんな使い方を試してみてください。
Komplete15 standard
Komplete15 Ultimate
Komplete15 Collector's Edition