曲作りで味のある曲の展開やおしゃれなコード進行を自分の曲にも取り入れたいと思う人は多いと思います。そのためにはたくさんの曲、特に名曲と呼ばれる曲をたくさん聞いたり、分析したりするのがいいと思います。
けれど、ついつい自分の好きなジャンルや曲を聴いてしまって、幅広い音楽ジャンルの知識を得られないってことが多いですよね。
そういうときに役立つ本が今回ご紹介する「神のみぞ知る名曲・作曲テクニック」です。
目次
洋楽の名曲中心に多くの曲のポイントを解説
ビートルズやカーペーンターズからSEKAI NO OWARIまで、1960~70年代洋楽を中心に最新の曲まで取り上げています。
ジャンルも、ロック、ポップス、ファンク、ソウルなど、様々なジャンルの曲のポイントが掲載されています。今は情報過多な時代なのでいろんな曲を聞けますが、逆に迷ってしまうことが多いと思います。この本のように、ある程度、セレクトされた知識でジャンルの幅を広げるのは音楽レベルを上げる最短距離になると思います。
ボサノバの父・アントニオカルロスジョピンとかロックポップ系なんかでは絶対出てこないなと思いながら読んでました。
曲作り、コード進行、作詞など、幅広い知識が学べる
読む前はコード進行本だと思ってたのですが、メロディの作り方や、作詞のポイント、曲作りのワンポイント技など、歌物を作るための幅広い知識が掲載されていました。
コード理論をある程度学んだ人が曲を作り上げるときに役立つ知識が多いので、曲作りのレベルアップを目指したい人には目から鱗の情報がいっぱいです。
過去の知識を曲作りに使える応用力が身に付く
さらにこの本のいいところは、古い曲の知識をただ紹介するだけじゃなく、自分の曲に応用できる方法が書かれているところもあります。
この曲のこの部分かっこいいけど、どう使ったらいいんだろうって思ってたところがあったんですが、この本で使い方がわかった部分があります。
単純な知識の集積じゃなく、使える本だったは意外な収穫でした。
ダジャレでポイントを暗記!
「人のリフ見て、我がリフ直せ」「メロディはベースに引っパラレル」「メロディの行動(コード)範囲はコード次第」こんな感じのダジャレで作曲のポイントを覚えられるのが、この本の面白いところ。内容はかなりボリューミーなんですが、こういう抜けた部分があることで、楽しく読みながら音楽知識を自分のものにできます。
無理矢理すぎやろ!っていうものもありますけどねw
理論の先にある実用知識がいっぱい
正直ネタ本として買ったのですが、かなりいい本でしたw
作曲やDTM初心者向けと言うよりは、中上級者向け。作曲はしてみたけど、もっといい曲を書きたい!作りたい!と思っている方が読むと、かなり使える本だと思います。
読み物としても面白いので、ぜひ一度読んでみてください。