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複雑でおしゃれなコード進行を学べる「かっこいいコード進行128」レビュー

基本のコード進行である程度作曲ができるようになると、もう少しおしゃれな曲を作りたい、もう少しかっこいいコード進行を使ってみたいと思いはじめますよね。
そんな時に役立つ本が、今回ご紹介する「かっこいいコード進行128」です。


実は3代目の本

この本は3回バージョンアップしていて、その都度掲載されているコード進行が増えています。最初は「88」、次は「108」、最後が「128」です。最終版はコード進行の数だけでなく、SMDファイルに加えてMP3ファイルが付いてますので、今から買うなら128の本をお勧めします。

著者は作曲・講師の篠田元一さん

著者は篠田元一さんで、作曲者や作曲講師をしながら、多くのDTMや音楽理論の書籍を執筆されてる方です。個人的にはDTM打ち込みフレーズ技法という本が打ち込み初心者の方におすすめです。


ジャズやAOL、フュージョンチックなコード進行

掲載されているのは、コード進行が複雑になりがちなジャズやAOL、フュージョン、その先のシティポップ的な音楽に使える感じのコード進行が多いです。
理論の実用的なコード進行が多いので、こういう感じで組み立てになるのかと分析したり、理解できる人向けのものが多いです。
直感的なタイプの人でも、コードの響きなどから、自分の好きな曲のコード進行に当てはめる力がある人なら向いていると思います。

SMFとMP3で理解しやすい

DAWに貼り付けられるSMFファイルと、コード感を聞いて理解できるMP3がついているので、非常に音楽的に使え、自分の曲への応用もしやすいです。
ただシンプルなボイシングがわかるだけですので、そこにリズムなどの応用ができないと人には使えない本だと思います。

自分の作曲スタイルに合わせる

コード進行を理論的に深める勉強をするよりは、いろんな実例に触れて、自分の曲に応用できるパターンを習得していく本だと思います。
各コード進行は8小節で構成されているので、丸ごと使ってそこにメロディをはめ込んでいく使い方もできますが、ある程度曲作りができる人が読むと思いますので、自分の欲しい響きやコード進行を部分的に取り入れる方が実戦的だと思います。
この進行、取り入れたいなって思ってたんだよな、っていうものが僕はいくつか見つかりました。

応用できる中上級者向けコード進行本

ある程度コード理論を理解していないと使えない本だと思いますが、おしゃれなコード進行パターンをストックしたいという中上級者にはぴったりの本だと思います。
コード進行パターンを学んで、自分の曲に取り入れる練習にもなりますので、ぜひ一度この本で学んでみてはいかがでしょうか。


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