komplete14 Ultimateのシンセをご紹介したいと思います。
今回のバージョンアップではアナログシンセがひとつ、少し変わったシンセがひとつ、合計2つのシンセが追加されています。
それよりも注目なのが、NI独自のプリセット集「Expansions」で追加された、MassiveXのプリセットです。ダンスフロアで映えるサウンドなどがたくさん入っているので、シンセの音作りが苦手な方でもMassiveXを使いやすくなっています。またkontaktの方でジャンル特化型のシンセ音が追加されていますので、気になる方はサンプリング音源の紹介もご覧ください。
それでは、ご紹介していきたいと思います。
目次
【NEW】Oberhausen
OberheimSEM Brainworxのアナログシンセ音源です。
1974年に作られたOberheim SEMというシンセのエミューレートしたものだそうです。音は最近のアナログモデリングらしく、太くてしっかりとした音です。個人的には他のシンセで自分の曲制作は足りているので使う頻度は低いと思いますが、いろいろ試してみたいと思うシンセでした。
【NEW】PlayBox
コードやサンプル、エフェクトなどをランダムに組み合わせて、様々なアイディアやインスピレーションを生み出す音源です。
プリセットを選ぶだけでなく、サイコロでランダムに組み合わせて自分にはない発想も生み出すことができます。ただ日本のポップな音楽を生み出すというよりは、インスト系やエレクトロ系などで使える音楽のベースを作り出せる音源です。
MASSIVE X
一世風靡したウェーブテーブルシンセ「Massive」の進化版として生まれたシンセ音源です。ただMassiveとのプリセットの互換性がなく、新しいシンセと考えて使った方がいいです。
特徴としてはウェーブテーブルの数が増えて、面白い音作りが楽しめるところですね。個人的にはノイズの種類が増えたのでいろんな場面で重宝しています。
また今回、Expansionsというプリセット集でMassive Xのプリセットがかなり追加されて、シンセの音作りが苦手な人でもプリセットを選んでいくだけでかっこいい音楽を作れるようになりました。
SERUMやAvengerに奪われたシェアを取り戻せるのか注目しています。
MASSIVE
NIシンセの代表格「Massive」、元祖ウェーブテーブルシンセかなと思っています。
SERUMやAvengerが人気になる前は、こちらがダントツのシェアでした。ちょっと癖があるんですが、加工しやすく、扱いやすく、しかも太いシンセの音が作れるので、EDMミュージシャンもよく使っていました。kompleteを購入すると必ず付いてきますので、浮気をせず、こいつを使い切るつもりで曲作りしてました。
【NEW】SUPER 8
Reaktorの中に入っていたものが独立して使えるようになったシンセ。
シンプルな操作系で、ヴィンテージ系の太く力強い音が魅力です。またプリセットが550以上あるので、音を選んで少しいじって使う人でも楽しめます。ポイントで使いたいなと思ったシンセです。
FM8
YAMAHAのDX7に代表されるFM音源のソフトシンセ。
80年代などの音楽などによく使われていて、アナログシンセに比べて、くっきりはっきりした音がたくさんある印象があります。だだ音作りが難しいので、僕は自分で音作りしたことがありません。このFM音源でしか出せない音があるので、プリセットでいい音があれば使うシンセです。変な特徴としては、サイコロを振ってアルペジオのパターンをランダムに選べる機能があります。
ABSYNTH 5
これは、ウェーブテーブルシンセ、FMなどなど、いろんなタイプのシンセをごちゃ混ぜにして音作りできる変態シンセらしいのですが、僕は音作りできません。
かなり複雑な音だったり音が立ちすぎていたりしていて使いにくいので、現在はkomplete kontrolで引っ掛かったら使う程度のシンセにしています。以前はフィルターをかけてPad的によく使っていました。
REAKTOR 6
シンセ、サンプラー、エフェクトなどを組み合わせて、自分だけのオリジナルな音を生み出せるシンセなのですが、そんなことを僕はしたことがないですw RazorやFormなどいろんなシンセ動かせる、またはいろんな人たちが作ったシンセが動かせる汎用フォーマットみたいなイメージを持っています。
音作りに情熱を燃やすよりは、曲作りをしたいタイプなので。また新しいシンセはやや負荷が重めなので、要注意です。ここから下記は、REAKTOR内で動くシンセです。
RAZOR
珍しい加算合成シンセで、これは音がすごく特徴的なので使いたいのですが重いです。ちょっと幻想的な宇宙のような音とか、激しい系の音、厚みのあるベースなんかが得意。特殊すぎてこれも音作りをするよりはプリセットを使うシンセになっています。REAKTOR内で動くシンセ。
MONARK
アナログモデリングのモノフォニックアナログシンセです。
太くて力強いアナログサウンドで、主にベースの音に使っています。使い方も簡単。ただMassve Xの音がいいし、Super8が恐ろしく簡単に音作りできるので、少し出番が減るかもしれません。REAKTOR内で動くシンセ。
TRK-01
KICKとBASSの専用音源でステップシーケンサーでパターンを組んでいきます。
ただCPUの負荷が高めです。太くてえぐい音が出るのですが、komplete kontrolで引っ掛かったら使う程度の音源です。REAKTOR内で動くシンセ。
FORM
サンプルを読みこんで様々な加工を加えることで個性的な音にするというシンセです。
普段サンプルを加工したりして曲を作っているトラックメイキング的な音作りをされている方には、ある意味新しいサンプルの加工方法に見えるかと思います。ちょっと自分のスタイルには合わないシンセです。これもプリセット要員です。REAKTOR内で動くシンセ。
ROUNDS
アナログシンセとデジタルシンセを組み合わせて音作りをするシンセらしいのですが、特徴的なのは、真ん中にある丸い部分で、ここをキースイッチで指定することでリズミカルに音色を変化させられるので楽しいのです。
ただ使い所がわからない謎シンセです。REAKTOR内で動くシンセ。
REAKTOR 6 BLOCKS
デジタル版のモジューラシンセですね。
オシレータ、フィルター、エフェクト、シーケンサーなどなどを組み合わせてオリジナルのシンセを作っていけるのがREAKTORの特徴なのですが、それを今風の見やすいGUIにしたというところでしょうか。とはいえ使いこなす余裕がないので、プリセットしか使ってません。REAKTOR内で動くシンセ。
KONTOUR
フェーズモジュレーションシンセとNIのホームページに書かれていました。
上にある四つのノブで音色を簡単に変化させることができるというのが売りのようです。プリセット要員です。REAKTOR内で動くシンセ。
FLESH
鍵盤を押しているだけで、簡単にノリのいいデジタルサウンドを作り出せるシンセというよりは、トラックメイキングソフトといったところでしょうか。これは作曲できない人でも、曲が作れた気になれるiphoneアプリのようです。REAKTOR内で動くシンセ。
SKANNER XT
かなりエグい音や複雑な動きのある音がするのですが、インターフェイスはいたってシンプルです。これは音作りするタイプではなく、プリセット要員かなと思います。REAKTOR内で動くシンセ。
REAKTOR PRISM
物理モデリングのシンセです。笛とかマレット系でいいプリセットがあります。これは昔からあるソフトなので、あえて今使い方を覚えてというものではないと思います。プリセットでいいのがあれば使うという方法でいいかなと思ってます。REAKTOR内で動くシンセ。
REAKTOR SPARK
普通の減算方式のシンセです。特にこれといった特徴がないし、これも古いソフトのなのであえて使わなくてもいいかなと思います。REAKTOR内で動くシンセ。
komplete kontrolが出てからプリセットを選ぶ方法ばかり使うので、それぞれのシンセで音作りすることが少なくなりました。
僕の場合は、まだ主力で大量のプリセット集を買ったMassiveを使っているんですが、MassiveXにそろそろ乗り換えて行こうかなと考えています。
皆さんもkompleteを買われたら、ぜひ、すべてのシンセを試してみてください。
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