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ポップな曲に最適なビートを超簡単に作れる「UJAM KANDY」レビュー

ポップな歌ものなどでよく聞く、ダンス系やテクノ系のリズム。そういうリズムを簡単に自分の曲に取り入られるのが、UJAMの「Kandy」です。
面倒な加工の作業なしで、サクサクと自分のリズムを作っていけるので、かなり便利です。セールで安くなっていたので買ったんですが、かなりいいビートメイク音源だったのでご紹介したいと思います。

どんな音かは動画でご確認ください

動画ではかなりエレクトロな音楽で試していますが、アメリカのポップな曲などによく使われているような即戦力の音が入っています。リズムマシーンを主体にしたダンス系ポップミュージックやボカロ曲なんかにも使いやすいと思います。

Kandyを構成する4つのブロック

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Knadyは誰でも直感的に使える音源ではあるのですが、構造を把握していると、さらに自分好みのビートが作れるようになります。まずこの音源を4つのブロックに分けて説明していきます。
①プリセット選択ブロック
②音質・MIX調整ブロック
③打ち込み・リズムパターンブロック
④各楽器・マスター調整ブロック
ここからは、各ブロックごとに解説してきます。

①作りたい曲にすぐに使える「プリセット選択」

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Kitだけでなく、音質調整からエフェクト、リズムパターンまで組み合わせた、プリセットがたくさん入っています。
調整が苦手だなという方は、ここから自分の曲にピッタリくるものを選ぶといいと思います。気に入らない音や音質があれば、そこからいじっていて自分好みのプリセットを作成・保存することもできます。

Kitと音をサクッと自分好みに「②音質調整ブロック」

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このブロックでは、①でドラムキット選択と音質調整、②MIXエフェクトの調整ができます。

①ドラムキットの調整

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真ん中の部分をクリックするとドラムキットが表示されます。
UJAMはジャンル特化リズム音源なのでキット数は少なめですが、ポップな歌もので使えるオーソドックスなものが揃っています。

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ドラムキットを選んだら、左右のレバーで調整をします。
主に使うのは右のレバで、Sweetnessは音の強さやトランジェントを調整できる部分です。甘めに行くか、強い音にするかの調整ですね。
左のSnare・kickは、後で紹介するStyleというリズムパターンをキースイッチで使用している時に使えるもので、KickもしくはSnare( Clap でも使えました)をここは消したいなというときに、ミュートできる機能です。制御はピッチベンドで行います。
MIDIでリズムパターンを打ち込んでいる場合は機能しないので、MIDIでリズムを打ち込むことが多い僕は使わないレバーでした。

②MIXエフェクトの調整

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ここでは真ん中部分をクリックすると、曲に馴染ませるMIXエフェクトが選べます。プリセットは上記の画像で見えてるものだけなので、こちらもジャンル特化音源のため少ないですが、ポップな曲にはピッタリハマります。

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このMIXエフェクトはAmountとBeat Intensityの2つのレバーで調整するだけで終了です。どうも内部では12のバスで構成されて微調整されるようなのですが、メインはコンプレッサーのような気がします。まあ難しいことは考えず自分好みに調整したいという方にはぴったりだと思います。

③メイン機能の「打ち込み・リズムパターンブロック」

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ここが打ち込みや音楽制作に重要な部分です。左が①ドラムキットの各楽器のキー割り当て&操作、右が②Styleと呼ばれるリズムパターンのキースイッチ割り当て&操作になります。

①各楽器の割り当て&操作「Inastrument」

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ここではKickやSnareなど各楽器がどのキーに割り当てられているかが分かります。
鍵盤が上下に分かれていると思いますが、下の部分をクリックすると音が確認できます。上部分は各楽器の音質調整やパラアウト設定するときに使います。

②即戦力のリズムパターンが使える「Style」

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こちらは、自分でリズムを打ち込めないという人に最適な機能、リズムのプリセットパターンをキースイッチで簡単に操作できる機能です。しかも曲のどの部分で使えばいいか分かりやすく分けられています。

Styleのプリセット

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Styleのリズムパターンは複数から選べますが、ベタなリズムというよりは、流行りのポップサウンドでよく使われているリズムが中心です。

コピペでDAWに貼り付けも可能

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こちらの部分も鍵盤が上下に分かれています。
下が音の確認できるボタン。上の部分をDAWのトラックにドラッグ&ドロップすると、MIDIデータとしてコピーされます。気に入ったリズムパターンだけど自分で微調整したいというときに、DAW上で操作ができるようになって便利です。

④細かな調整ができる「各楽器・マスターの調整ブロック」

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ここから先はさらに細かな設定や音作りをしたい人のための機能です。①の方はkick、Snareなど各楽器の音質調整やパラアウト設定ができるところ。②Masterエフェクトの調整になります。

①各楽器の調整

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こちらでは各楽器の調整を4つのノブを駆使して行えます。
少しフィルターで削りたいなとか、音質を上げたいなというときに最適です。ただプリセットがそこそこ良くできているので、あまりいじりすぎると変になるので注意が必要です。またそれぞれの楽器音をDAWヘIndividual(各楽器をDAWの個別トラックに出力するパラアウト)するか、楽器音をMasterでまとめて送り出すかを選ぶことができます。

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各楽器を調整するには、Instrumentの鍵盤の上部分をクリックすることで、その楽器の調整をできるようになります。

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またそれぞれの楽器を別のドラムキットの楽器と入れ替えることも可能です。Kickだけ別のキットの音がいいんだけどな、というときにもちゃんと対応できるようになっています。

最後の音質調整ができる「Master」

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ここではリバーブなどの空間系やサーチュレーションなどを加えて、最終的な音質を決めるマスターエフェクトを調整できるところです。作曲中はここを使っておけばいいし、面倒な時はこのまま出力してミックスするということもできます。
ただパラアウト設定する場合は、Maseterのエフェクトが使えませんので、空間系などの最終調整はDAW上で行うことになります。

すごく簡単で使いやすい

使ってみた感想は、音作りより曲作りを重視するタイプの方にはピッタリだと思います。
ジャンル特化で音がセレクトされているので、プリセットを選んで微調整するだけで、すぐに曲作りに入れます。さらにStyle機能を使えば、リズムパターンを自分の曲に当てはめるだけではなく、逆にStyleのリズムをベースに曲を作っていくことで、新しい自分の曲を生み出すこともできそうです。

好みに合わせた柔軟さも

こういう簡単系音源はキットを組み替えたりできないのが欠点なんですが、UJAMのリズム系音源はキットを組み替えたり、音を微調整できたりできるのも魅力のひとつ。
自分好みのプリセットを作って登録しておくこともできるので、さらに作業効率が高まると思います。

ポップな曲にピッタリのビートを

アメリカのポップシンガーみたいな曲を作りたい!少しエレクトロな要素を入れたボカロ曲を作りたい!そんな方に、Kandyはピッタリな音源だと思います。
特に音作りが苦手、すぐに曲作りを始めたいのに!って方には最高にいい音源だと思います。比較的セールなどで安くで手に入る音源ですので、ぜひ一度、使ってみてください。


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