動画を撮影する機器として年々進化しているiphoneのカメラ性能ですが、マイクの性能がいまいち進化していません。よくはなってきている印象ですが、カメラほど劇的な進化がないのも正直なところ。そこで役立つのが外付けマイクです。今回は、iphoneでの動画撮影に、音楽の録音に、そしてVlogに最適なマイク「shureのMV88+」をご紹介します。
目次
このマイクのメーカーShureについて
shureはアメリカの音響機器メーカーで、特にマイクの開発で有名です。耐久性が高く、集音能力も高いマイクを製造できるため、ライブハウスやスタジオなどでも多く使われています。おそらくここのメーカーのマイクを使ったことがないミュージシャンは一人もいないと思います。
このメーカーが以前にもiphone用マイクを開発しており、今回のMV88+は前回からさらに使い勝手が進化したマイクになっています。
開封の儀
まず外箱です。海外製らしくシンプルなパッケージです。
一応、正規ルートで買ったので、開けたところに日本語の保証書がついていました。
保証書を外すとここからが本番です。制作からシェアまで全部できるよ!と言いたいんでしょうね。
海外への輸出も考えられているためか梱包がかなりされています。この下がいよいよマイクです。
中の箱は二つに別れていて、ひとつめが三脚です。
ふたつめが機材を収納してクルッと丸めてまとめられるソフトケースです。
このケースを開けると、中にマイクやケーブル類が入れられています。
マイクと付属品チェック
ケースに入ってる中身は、ライトニングケーブル、USBケーブル、スマートフォンホルダー、マイクホルダー、マイクです。
実際に組み立ててみると、この商品だけで動画クリエイターとして活躍できるようになります。
スマートフォンを装着し、ライトニングケーブルで接続してみました。これだけで撮影する気になってきますね。
iphone11proとマイクのサイズ比較です。他のiphone用マイクと比べるとかなり大きいですね。ウインドジャマーがついていますが、これは純正品ではありません。別途購入したものを使用しています。
小さなボディに二つのマイクが入ってる構造
コンパクトなのに高性能な理由は、簡単に言うと2つのマイクが入っているからです。正面の音を録るマイク、そして左右の音を録るマイク。この二つのマイクで集めた音をミックスして音声データに仕上げるので、様々な使用用途に使えるようになっています。
Vlogで自分の声だけとったり、ライブでバンド全体の音を収録したり、対談で2人の声を同時に録音したりと様々な使い方ができるんです。
もうマイクをたくさん持ち歩かなくていい!というメリットがあります。
ソフトウェアでマイクの録音範囲を調整できる
ShurePlus MOTIVモバイルレコーディングアプリという長い名前のアプリで、使用用途に合わせて様々なマイクの調整ができます。
ステレオ録音で録音範囲を正面だけに絞ったもの。ちなみにワイドは120度まで広げられます。
正面のマイクだけ使い、モノラルで録音するもの。自分の声だけなどを録音するときに便利です。
左右のマイクを使う設定。これは対談などでインタビューアと退団者の音を同時にモノラルで録るときなどに最適です。
これはRAWミッドサイドという特殊な録音方法ですが、正面のマイクと左右のマイク、それぞれに録音し、編集ソフトなどで合わせる方法です。ステレオ感の調整が後からできますので、
編集がうまくできる人は取り入れるといいかと思います。
専用の動画撮影ソフトがある
MOTIV Videoという専用の動画撮影アプリもあります。僕は使っていないのですが、マイクの調整が素早くできるので、ほかに動画撮影アプリをお持ちでなければ使ってみてください。
FilmicProでも使える
iPhoneで動画撮影といえば、FilmicProだと思いますが、もちろんこのマイクでも使えます。設定のところでMV88+を指定するだけです。
録音設定をマイクが覚えてくれる
FilmicProを使うにあたって、マイクの設定をどうしたらいいのかわからなかったので、メーカーさんに伺ってみました。なんと中にDSPが入っているらしく、最後の設定を記憶しておいてくれるらしいです。サードパーティ製のアプリを使うときは、事前に設定しておいてくださいとのことでした。
風切り音などの要注意
性能が良すぎるのでiphoneのマイクに慣れていた人は注意が必要です。
まずいろんな音を拾ってきます。ケーブルがiphoneに当たる音が入ったり、グッと集音範囲を絞っても隣の人の声が入っていたこともありました。また屋外では風切り音が入りますのでウインドジャマーが必須です。今回は秋葉原で現状ついているものの上から被せられるものを購入しました。純正品は現状のスポンジを取る必要があり、少し面倒です。
ZoomのH1用の奴がちょっとだけ大きいのですが、サイズ的にはあったので、現状、上記の写真のものを使っています。
モニター音が二重に聞こえるときが・・・
イヤホンジャックがあり録音している音をモニターできます。ただFilmicproを使った時に若干レイテンシーというか音が2重に聞こえる時があります。ただ録音データはちゃんとしているので、実使用上は問題ありません。
バッテリーも1時間ほどなら大丈夫
iphoneから電力を供給してもらって動くコンデンサー式マイクですから、iphoneのバッテリーを消費します。
1時間ぐらいちょいちょい止めなながら撮ってみましたが、まだiphoneのバッテリーは残っていましたので、現状はバッテリーなど繋がないで撮影できそうです。
ただapple lightning USB3カメラアダプタを使うと充電しながらの撮影も可能だそうです。純正じゃないと不安なので、機会があったら買ってみようと思います。
このサイズのマイクで録音性能は最高峰
録音した音はノイズも少なく、かなりキレイに録音できます。話し声や楽器演奏なんかを録りましたが、キレイに録音できました。個人的には、さっと撮影したいときやVlog的に撮影するときに大活躍すると思います。
iphoneひとつで動画撮影から生放送までなんでもできる時代です。このマイクを使って動画撮影をはじめてみるのもいいのではないでしょうか。