50年代といえば、ロックやポップ・ミュージックの黎明期と言ってもいい時代。当時のヒット曲を調べてみると、Only youのプラッターズ、エルビスプレスリー、雨に唄えばのジーンケリー、ナットキングコール、チャックベリー、サラボーンなんかが活躍していた時代だそうです。JAZZで言うとハードバップの時代ですね。1954年に録音されたバードランドの夜というアルバムが有名です。そんな時代に活躍していたドラムを、AbbeyRoadスタジオの50年代の機材で録音したソフトウェア音源が、ABBEY ROAD 50s DRUMMERです。
キットは2種類ありますので、それぞれ解説していきます。
Spring KIT
こちらはGretschのCadillac Green Nitronというドラムセットです。ビンテージ感溢れる音でありながら、それなり強い個性のある音かなと思います。タムを少し低く調整しているらしいです。シンバルは、 Zildjianの A & Kです。
このキットに関してはスネアが3つ変えられます。GretschのBroadkaster snare、LeedyのBroadway snare、GretschのMax Roach snareです。ここは好みと作りたい曲の雰囲気で選んでください。
Autumn KIT
こちらはWFL(現在はLudwig-Musser)の50年代ドラムセットを使用しています。こちらはSpringと同じくビンテージ感はありますが、明るい音がするイメージです。タムが高めに調整されているそうです。シンバルは、こちらもZildjianの A & Kです。
こちらもスネアは3種類用意されています。Gladstone snare、 WFLのスネアがサイズ違いで2つです。こちらも作りたい音楽や好みに合わせて選んでください。
Groove 収録されているMIDIパターンは
収録されているMIDIデータは7ジャンルです。Rock'n Roll、Blues、Traditional Pop、Country、Jazz、Soul - Funk、Indie。ロックンロールとか、トラディショナルなんて名前がついているところが、50年代を再現しようとしている表れかなと思います。数もたくさんありますので、少し懐かしい曲を再現したい、古いドラムサウンドうやリズムあえていれて曲作りしたいという方にはぴったりだと思います。
まとめ
個人的には昔のJAZZっぽい感じの曲を制作した時に、このドラムセットを使いました。Vintage Drummerのようにブラシはないんですが、それなりに時代を感じるドラム音源になっています。Komplete Ultimateからついてくる音源ですので、お持ちの方は一度お試しください。