音楽の三要素といえば、リズム・メロディー・ハーモニー。最初のリズムは音楽の基本、そして打ち込みの基本です。でも、ベタだけで打ち込んでいるとノリも出てこないし、同じパターンになってしまいますね。また、いろんなドラム音源にはMIDIデータが付いていて、そこから選ぶということをやり始めると、ますますリズムを自分で作ることから離れてしまいます。そんな僕が初心者時代にドラム打ち込みを勉強した本が「DTM打ち込みグルーブ制作技法」です。今日はこの本についてご紹介します。
ドラマーが叩いたデータが書かれている
この本ドローランドのエレドラ・V-Drumsでドラマがーリアルタイムに入力したデータの数値が書かれています。ほぼ生のドラマーを再現できるデータだと言っても過言ではないかもしれません。MIDIデータは一拍を1/480にまで分割でき、音の強弱は1/127まで分割できるので、その2つの数値を使ってタイミングと打撃の強さを調整することによりリズムのノリを出していきます。ピアノロールの楽譜に叩く場所が指摘され、そこに数値が書かれているので、初心者の人は最初手こずると思いますが、慣れればすらすらと打ち込めるようになります。
基本歌ものの展開でリズムが分けらている
イントロ、A、B、サビ、エンディングと進むのがポップスの王道展開だと思います。この展開に沿ってこの本ではドラムのリズムが分けられています。イントロ、Aパート、Aパートフィル、Bパート、Bパートフィル、Cパート(サビ)、Cパートフィルに分けてリズムパターンが用意されているので、今までのMIDI打ち込み本よりも、かなり実践的な打ち込み方法が学べるようになっています。曲展開の困った際のリファレンスにもなりますので、手元に置いておくと間違いなしです。
様々な音楽ジャンルの打ち込みが書かれている
大きく分けて、8ビートと16ビートのリズムが載っていて、その中で様々なリズムに分けられています。4ビートのJazzはありませんが、ロックから、ファンク、ボサノバやテクノまで、様々な音楽に対応したリズムが載っているので、自分に必要な部分だけを効果的に学ぶことができます。
活用方法・・・見て打ち込むを繰り返す
ひたすら数値を見て打ち込むを繰り返してください。これは基礎トレや筋トレと同じだと思って、体に染み込ます方がいいです。ノリが出てくる音楽だとさすがに覚えて打ち込むというのが難しくなりますが、こういう感覚でやると、こういうグルーブができるんだと認識できるようになれば、ドラム打ち込みにさほど苦手意識を持たなくてよくなりますよ。
まとめ
僕は初心者時代に、DTM打ち込み制作技法という本で打ち込み技術を勉強しました。この本は後から出てきたので初心者時代には使っていないのですが、初心者から中級者まで幅広い層で打ち込みの技術を鍛えられる本だと思います。最近、こういう打ち込みの本が減っている気もしますので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。