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waves「Silverプラグイン」全エフェクトレビュー!

Wavesのバンドル紹介第一弾は、最安のSilverからです。
古めのプラグインが多く、これだけ買う人は少ないと思いますが、あらゆるバンドルに入っている基本的なプラグインばかり。GoldやPlatinumを持っている人でも使ったことがないプラグインがある!という方も多いと思いますので、レビューしていきたいと思います。

Waves「Silver」バンドルとは

Wavesbandlezu

Silverバンドルは、Wavesで最も安いバンドルで昔からのプラグインが多い印象です。
しかし、ある意味、時代に先駆けて登場した定番プラグインが入っていますので、基礎的な使い方を覚えるのにはいいと思います。
ただ細かく調整できるものが多く、使い方が難しいものもありますので、その点に関してもご紹介していきたいと思います。

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“Wavesバンドルのセール情報や選び方はこちら”

がっつりかかる「C1 Compressor」

C1 compressor

基本はがっつりかかるコンプレッサーなんですが、EQなどで特定帯域だけコンプをかけたりできるなど、細かな設定もできるコンプレッサーです。
操作が簡単なので、キックをトリガーにしたサイドチェインをするときにはいまだに使ったりしています。

歯擦音を抑える「DeEsser」

Deesser

ボーカルトラックの耳障りな歯擦音を抑えるプラグインです。高性能なものも出てきているので、最近は使いませんが、シンプルで使いやすいディエッサーです。

思い通りのダブリングが作れる「Doubler」

Doubler

ボーカルトラックに厚みを与えられるダブルトラッキング効果を生み出せるプラグインです。
最近は無料のもので質感が高いものも多いですが、このプラグインは多機能という感じですね。モノラルからステレオに変換できたり、パンやピッチ、EQなどを細かく調整して、LFOなので変化させることも可能。しかも調整を視覚的に確認できる優れものでした。
ダブリングを色々工夫しながら学ぶにはいいプラグインだと思います。

音を変調させるエフェクトプラグイン「Enigma」

Enigma

モジューレション系(音を変調させる)のプラグインです。
構造を大きく分けると①フィルター、②モジュレーション、③フィードバックの3ブロックに分かれていて、フランジャーやフェイザー的な使い方だけでなく、かなり激し目の変化をつけた音作りも可能です。
今回初めて使いましたが、複合的なエフェクトって感じがして楽しかったです。シンセの音作りプラスαで今度使ってみようと思いました。

有名なホールやスタジオの残響を再現「IR-L Convolution Reverb」

Ir l convolution reverb

世界中のホールやルーム、機材の残響特性を再現できるリバーブです。
レッスン受けてた時はルームリバーブ、ホールリバーブ、プレートリバーブもこれを使っていました。
操作も簡単で使いやすいんですが、何よりプリセットが大量にあります。ただ標準ではついていなくて、こちらからダウンロードしてください。

元祖マキシマイザー「L1 Ultramaximizer」

L1 ultramaximizer

Wavesの元祖マキシマイザーです。
音圧を上げるのに最適ですが、一度に上げると音が変になるので、複数がけして少しずつ上げていくのがいいですよと教わったことがあります。僕はiZotopeをWavesより長く使ってるのであまり使っていません。
単純にサクッと音圧を上げられるというよりは微調整しながら音圧を上げていくといいプラグインだと思います。

ベース音を太く強くする「MaxxBass」

Maxxbass

ベースの倍音を操作することで、実際に鳴っている音よりも低いベース音が鳴っているように脳にイメージさせることができるプラグインです。
聞いた感じでは音がクリアなままベースが太くなります。若干操作が難しいのですが、使いこなせればかなり面白いなと思いました。このMaxxBassの技術を応用し、より簡単に使えるようにしたプラグインがRenaissance Bassということも今回調べて知りました。
今回試した中では、いちばん印象が変わったプラグインですね。

音を周期的に左右上下に動かす「MondoMod」

Mondomod

トレモノ(AM)、ビブラート(FM)、パンニング(Rotetion)をLFOで周期的にコントローするするプラグインです。空間的に音が移動するような動きがつけられるので、エレクトロな曲で使うと効果的な演出ができるプラグインです。
今までパンニングでオートメーションを書いていたところに、次回使ってみようかなと思います。あとスワイプとかにもいいかなと思いました。

音を可視化してミックスを簡単に「Paz Analyzer」

Paz analyzer

トラックの音の状態を視覚化できるメータ系プラグインです。
レッスンを受けていたときに、EQのポイント探しにこれを使うように言われてました。最近はDAW付属のプラグインも良くなっているので出番は減っていますが、わかりやすいプラグインなので、メーターを持っていない人はぜひ使ってみてください。

見やすく使いやすい定番EQ「Q10-Equalizer」

Q10 equalizer

デジタル系のEQの代表格ですね。デジタルらしい素直な特性で狙った音作りやミックスがしやすいです。いまだに使う人が多くて、インターフェイスも一新。今の時代でも十分通用するEQだと思います。僕自身は、最近Neutronを使うことが多くなり、Q10の出番も減っていますが、音楽の勉強をした原点のEQ。いまだに使っています。

楽器のダイナミックスを簡単調整「Renaissance Axx」

Renaissance axx light

ギターやベース、楽器系のダイナミックスを簡単に整えることができるプラグインです。
まあコンプ+αのプラグインなんですが、特徴としてはグリップしない、圧縮した分音を持ち上げて調整してくれるなど至れり尽くせり。
さらに少ないレバー操作で難しいことを考えなくていいので、初心者の人はもちろん時間がない人の味方です。

破綻しない初心者向けコンプ「Renaissance Compressor」

Renaissance compressor light

今でもかなり使うコンプレッサーです。
Renaissanceシリーズの簡単操作系ではあるんですが、こだわろうと思えばこだわれる設計になっています。リリースタイムを自動でコントロールしていくれるARCモードから、光学式モード(Opt)、電子式コンプレッサーモードなどを選べるし、Warmを選べば倍音を付加して温かみを加えることもできます。
とりあえず破綻は絶対しない設計のコンプレッサーなので、初心者の人におすすめのプラグインです。

緩くかかって破綻しない「Renaissance Equalizer」

Renaissance equalizer light

RenaissanceシリーズのEQです。
アナログ特性で緩くかかるEQなので、相当無茶しない限りは破綻しない性能です。
特徴としては左チャンネルと右チャンネルを個別に調整できることでしょうか。どうも他のトラックと被りが気になるなという時や、生楽器系の音源の調整に昔はよく使ってました。
最近はNeutronを使うことが多くなり出番が減っています。

音の広がりやMS処理に便利な「S1 Stereo Imager」

S1 stereo imager

このプラグインは単純に音を広げるプラグインではなく、3つのプラグインに分かれています。
①Imagerがシンプルに左右に広げるプラグイン。②Shuffleがフル機能版で低域の広がりだけ個別の調整できるプラグイン。③S1 MS matrixは、"mixの音源を真ん中のMIdと左右のSideに分けて個別に処理できるMS処理を簡単にできるプラグインです。
シンプルで使いやすいイメージャーだし、S1 MS matrixは今でも使い続けているプラグインです。

理想の反響や空間づくりができる「SuperTap」

Supertap

非常に複雑で空間的な音作りができるディレイです。6ボイスそれぞれにタイムだけでなく、EQ処理やパンニングを調整できるので、単純なディレイから複雑な空間のリバーブまで、様々な音作りが行えます。

シンプルなリバーブ「Trueverb」

Trueverb

シンプルで素直なリバーブです。
ルームサイズ、音源からの距離、反射などを調整して自分がほしい空間を作り上げていけます。実は今回のテストではじめて使ったんですが、シンプルで使いやすいリバーブでした。
まずリバーブの仕組みを理解したい人には構造がシンプルなので使った方がいいリバーブだと思います。

音作り・ミックスの基本プラグインバンドル

今回はじめて使ったプラグインもあるんですが、簡単に使えるものだけでなく、こだわった音作りにも使えるプラグインが多いなと思いました。
エレクトロ系を作っている時に、打ち込みではざっくり作ってミックスで音作りを詰めていくことも多いので、そんな時にこのSilverのプラグインを使ってみたいと思います。

ただ買うとしたら、ゴールド以上のバンドルがいいかなと個人的には思います。気になる方は下記のサイトでチェックしてみてください。

“参考記事”
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