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M1MacでのDTMソフト・プラグインの動作検証を取材した!

M1Macが登場して驚異的なベンチマークを叩き出しています。DTM系も複数の検証情報が流れていますが、よくわからないものも多いですよね。
そこで今回は、実際にM1MacをDTM用途で導入したTwitterのフォロワーさんにインタビューさせていただきました。

今回の人柱は、doggiebedさん

M1macdtm2

Twitterのフォロワーさんで、DTMをはじめた時からお世話になってるdoggiebedさんからお話を伺いました。
かなりのベテランミュージシャン&ベーシストらしいんですが、僕にとってはいろんなプラグインを買わせようとするおっちゃんです。(感謝してます!!)
アマチュアミュージシャンでも簡単に使えるようなDTM情報をツイートされるので、興味がある方はフォローしてみてはいかがでしょう。
ToontrackのEZmixをお勧めしていただいたときに「簡単に理想の音を作れるのが、イチバンいいじゃないですか」とおっしゃっていたのが、とても心に残っています。

M1Macとインストール方法

●今回、導入された機種は、Mac Book Pro(以下MBPと略)の最新版。
●MacOSは11.2.3、メモリーは16GB。
●導入の経緯は、現在使用中のMBPが調子が悪く、昨今の社会情勢で修理に時間がかかることから、思い切ってM1Macを導入されたそうです。旧機種はサブ機として修理して使う予定とのことでした。
●移行アシスタントを使わず、すべて新規インストール。
●プラグインは、VST2&VST3とAUを選んでインストールしたそうです。
●動かないプラグインは切り捨てていく方針。
●メインのDAWはCubase。今回の検証もCubaseが中心です。

※この記事はあくまで動作検証記事ですので、実際に使っていくと様々なトラブルが起こることもありえます。十分お気をつけください。
※2021年5月16日の状況です。今後、各社の対応が進むと思われますので、その都度、記事を修正していきます。(個人メディアですので、チェックが追いつく範囲で行います・・・)

主要DAWは問題なく動く

M1macdtm4

Studio oneとLogicは正式に対応してるというアナウンスがあったので、その他のDAWを動かしたそうです。
■Cubase
■AbletonLive
■FLstudio
上記3つは問題なく動いたとのことでした。

●Cubaseでは、ある音源またはプラグインを使うとCPUの負荷が高くなるという現象があるそうです。しかし作業用としては許容範囲とのことでした。
●Liveでは「50トラックのEDM曲、各トラックにそれなりの量のエフェクトを挿しても全然余裕です。バッファーは128とかでも全然問題なく動きます」とのことでした。

Logicを使った負荷テストで、なんとM1macがIntel macに負けるというニュースがあったんですが、移行期はこんなものかなと思いました。DAW自体は普通に使えるようです。

動作可能な音源・プラグインメーカー

ここからは音源・プラグイン関連のインストールと簡単な動作確認情報です。恐ろしい量のメーカーが出てきて、知らないメーカーも多いのですが、ご紹介していきます。

ユーザーが多い音源・プラグインメーカー

K13op

主にCubaseで検証されたものです。インストール時に問題がある場合は、その状況も書いていただきました。
■Melodyne
■iZotope
■IKMultimedia
■Native Instruments は初回にDB構築は普段通りで、基本的にOK。
■AirMusicTechnology
■spectrasonics は初回はクラッシュもそれ以降は普通。(既に情報あったので問題なし)
■MusicLab はver4以降は問題なし。(たまたまver1,4,5があった。1はクラッシュ、アップデートで問題解消)

動作確認済の音源・プラグインメーカー

Fgx

こちらは後からいただいた方で、様々な音源・プラグインをインストールしながら動作確認をされたそうです。
■Accusonus
■AppliedAcousicsSystems
■Auturia
■BeatSkillz
■D16GroupAudioSoftware
■Eventide
■PlugAndMix
■PSPaudioare
■SlateDigital
■Sonible
■Soundspot
■Toontrack
■UniversalAudio
■WAproduction
■XLNaudio
■Zynaptiq

iLokの認証は大丈夫

上記リストにSlate DigitalなどiLokの認証が必要なメーカーがあったので、ちゃんとできているのか質問してみました。iLokはトラブルなく使えているとのことでした。

UADとApollo Twinも動作可能

IMG 6072

UADはオーディオインターフェイスなどのハードとの連携なので、使えるのか一番心配だったんですが、なんと不具合なく使えているそうです。
とはいえ、不具合情報も出ていたので伺ったところ「最初にカーネル機能拡張を入れる手順が手間ですが、作業自体は大したことないです。全く問題なく動きましたよ。」とのことでした。慣れていない方に、カーネル機能拡張はハードルがあるような気もします。日本語でインストール方法も書かれていましたので、ご確認ください。詳しくはこちら

※オーディオインターフェイスは不具合情報も流れていますので、M1Macを導入する際はメーカー情報をご確認ください。

Wavesが動かない

Maxvo0

WavesのVer.12の一部は動くそうですが、多くが認識すらされないらしいです。
Waves社のサポートによると、CubaseとM1にネイティブ対応したLogic、Garagebandで使えないようですね。詳しくはこちら
ただdoggiebedさんは「僕にとってはRiderソフト(Vocal Rider、Bass Rider)の2つが使えないので不便ですが、正直あまり影響ないです。」とのことでした。
Waves以外のプラグインを使う人には特に影響がない様子ですが、アマチュアは最近の激安バーゲンで入手した人も多いと思いますので、早く対応してもらえればと思います。

ちなみに、以下の3つだけ動いたそうです。個人的にはMaxxVolumeが動いているようなので一安心です。
■H Comp
■MannyM Tone Shaper
■MaxxVolume

Normad Factory製プラグインは認証に注意

doggiebedさんとして問題なのは、お気に入りのNormadFactory製プラグインで認証できないものがあるそうです。
これはM1Macの問題ではなく、Catalina以降のMac OSで実施された32bit切り捨てが影響しています。プラグイン自体は対応しているそうですが、認証系ソフトが32bitのため動かず。この認証ソフトは古いプラグインで使用するものらしく(新しいプラグインは別の認証方式のようです)、旧機種から認証情報をコピペすることで使えるようになるそうです。詳しくはこちら
【追記】サポートの方法で旧認証は成功。一部GUIの挙動が怪しいところはあるそうですが、使用上は問題ないそうです。ただ新認証のプラグインが起動しないとのことでした。

Vocaloidは認証が1つで困る

M1macdtm5

こちらは再インストールしているときに気づいたポイントだそうです。
「せめて認証2つで、同時使用(ネット接続前提)で1つだけとかにしないと、あれだけの値段とっておいて「認証していたパソコン壊れました」でオーソライズ消失とか怖すぎる!」とのことでした。
僕はインストールの失敗もしたこともないし、不便を感じたことはなかったんですが、こういう時でしか気づかない盲点だなと思いました。

中にはGUIがバグる現象も

M1macdtm3

GUIがバグる場合もあるそうで、「BigKickは画像が乱れます。こんな感じ。使う分にはそれほど支障はないです。ただ少しサイケデリックになるだけで・・・。(笑)」とのことでした。
GUIがバグるのはkontaktでもたまにあるので、まあMacユーザー的にやっぱりきたなと思いました。

doggiebedさん導入の感想

最後に、導入してみた感想を伺いました。導入を検討されている方はご参考に。

Q1)M1Macを使った感想は?

「僕の場合、前機の2016MacBook Pro(買ったのは17モデルが出る直前という不幸。(笑))が故障したために購入しているので、インテルMacとの比較は考えていませんが、正直これだけ動けば御の字だと思いました。
僕の場合、スコアだと倍くらい違うので快適しか感じられないです。」

Q2)動作確認が終わって気づいたことは?

「今回は新しいアーキテクチャーなので警戒して移行アシスタトを使いませんでしたが、この感触だと移行アシスタントを使っても問題なかったんじゃないかなと思いました。ぜひ、次の挑戦者に試してもらいたいと思います。」

Q3)DTM用途でのM1Macのベネフィットは?

「M1プロセッサ搭載モデルを選んでよかったなと思うことは、値段の安さです。僕は全部積みなので約28万円くらいですが、インテル搭載モデルで同等の性能だと46万円越えに。現状はソフトや周辺機器の導入で苦労することを考えても、この価格差はかなりお得感があると思います。」

Q4)メモリーは16GBまでしかありませんが足りてますか?

サンプラー系のソフトをあまり使わないので、実感としてメモリー不足は感じていません。M1Macのメモリ管理はうまくいっているみたいですね。

Q5)作曲のお仕事でも使えそうですか?

「多分この感じだと、ソフトによってRosetta2のリアクションはまちまちだと思いますが、これからネイティブ対応されて改善されると思うので期待しちゃいますね。
これで仕事に使えることが分かったので、旧機種は修理してサブ機として使う予定です。」

思ったよりDTMで使えるM1Mac

かなりやばい!みたいな情報も出ていたので、ドキドキしていたM1Mac導入のお話ですが、意外に上手くいったようで安心しました。
だた周辺機器関連の不具合はそこそこあるので、DTM用途にと考える場合はオーディオインターフェイスの対応状況を確認したほうがいいでしょう。とはいえ、大手は半年から1年くらいで対応してくると思います。(中小のプラグインメーカーやフリープラグインはディスコンもありえますが・・・)

初心者Macユーザーの方には厳しく見えるかもしれませんが、Macを長年使っているとよくある出来事です。移行期間も2年ほどあるようなので、じっくり状況を見てから買うのもひとつだと思います。
けれどM1MacでもDTMは問題なくできるということがわかったのは大きな前進ですね。お金貯めて、次の次くらいのMBPを買えたらなと思っています。

取材先募集中!

今までは自分が使っているものが中心だったのですが、だいぶんアクセス数が増えてきたこともあり、いろんなことを記事にしようと思っています。DTMやクリエイティブなことに関して面白いお話や、自分の事業を紹介してほしい!などがありましたら、お気軽にご相談ください。
個人メディアなので極力自分が信用できるものや、素敵だなと思うものをご紹介していく予定です。

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