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路上ライブって違法?許可って取れるの?炎上問題があったので調べてみた。

最近、ある路上プレイヤーと敵対する人との間で炎上騒ぎがありました。
どうも路上プレイヤー側が警察に通報されたらしく、関係のないグループと関係者を犯人としてTwitter上で非難。さらに楽器メーカーのハッシュタグまで使って拡散させようとする騒ぎがありました。
実際に、その路上プレイヤーを非難している人もいるし、路上ライブをするという特性上、通報されることはよくあることだと思います。とはいえ、無関係の人間を巻き込むのは間違っていると思うんですよね。

ちょうどいい機会なので、今回は、僕も少しやったことがある路上ライブについて取り上げてみたいと思います。

路上ライブは違法?合法?

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僕は法律の専門家ではないので判断がつかないんですが、路上ライブに関しては弁護士間でも様々な意見があるようです。
法律は条文を読む人によって解釈が分かれるものなので、判例を元に考えていくんですが、路上ライブに関しては判例がないそうなんですね。また表現の自由という大きな権利もあり、何を大切にするかでも判断が分かれるようです。法律って難しいですね。

グレーゾーンと考えましょう派

こちらは、路上プレイヤーの方(今回、炎上している路上プレイヤーとは別の方です)が自身のライブの正当性を主張するために弁護士の先生と対談した動画です。動画が長いので先生のHPのリンクを貼っておきます。(先生SSL化された方がいいと思います)
この先生の解釈だと、道路交通法上、著しく交通の邪魔なにならないように配慮してやることは憲法で保障されている表現の自由の範疇にあるという考え方ですね。判例としては、ビラ配りで裁判になった判例があるらしく、この場合は人や車が通るのに著しい影響が出ていないし警察の許可は必要なかったという裁判所の判断になったようです。

許可を取りましょう派

こちらが許可を取りましょう派の先生の記事です。(わかりやすく分けてるだけで派閥があるわけではありません。)
道路交通法はかなり曖昧にしてあるのですが、各自治体の条例や道路交通規則に許可が必要な行為に奏楽(演奏)が入っているため許可をとりましょうということです。ただこの先生もグレーゾーンなのは理解されているようで「路上ライブは無許可で行えば処罰対象となる可能性のある行為」と少し含みを持たせた文章にしたり、表現の自由との関連を指摘されています。
(追記:ここは僕が調べたことです)実際に申請したわけじゃないのでわかりませんが、路上ライブで許可がおりことはあまりないようです。

騒音と条例

通行の邪魔になるくらいのライブをする人はライブハウスでお客さんを呼べるので、むしろ路上ライブで問題になるのは、騒音の方だと思います。
こちら、ざっと検索をかけてみたんですが、どの弁護士さんも道路交通法は書くんですが、騒音については書いておらず、書かれていた行政書士会のリンクを貼っておきます。

こちらは神奈川県の条例なんですが、拡声器騒音の規制というものがあるらしいです。拡声器の使用禁止区域や使用禁止時間、音量などが定められています。CDなどを売る場合は宣伝放送とみなされ規制対象に、音楽を演奏しているだけの場合は規制対象外ですが、音量は注意をされるそうです。

もし路上ライブをするならば、自治体の条例も確認しておく必要があると思います。

露店で摘発も

なんだグレーゾーンならやっていいのかというとそうではないんです。悪質な場合や警察の注意に従わない場合は書類送検される事例もあります。
こちらは再三の警察の注意に従わず悪質なことから道路交通法違反で書類送検されたニュースなんですが、アンプなどを置きながらCDを販売していたのを「露店」と判断されました。路上ライブが違法で書類送検されたわけではないところがポイントのような気もします。

地域に住む人々に認められるかが重要

僕自身、少し路上ライブをした経験があります。
やってみて実感することは、路上ライブに関して法律はグレーゾーンなのですが、グレーゾーン故に法律外の倫理や地域に住む人々の理解が大切になってきます。
また自治体や私有地などでは路上ライブを認めるルールづくりをしている地域もありますので、路上ライブを一概に法律違反だというのは問題があると思います。
特に大きな音を出すのは確実に苦情が来ますので、注意が必要です。

路上ライブをする上で大切な3つのポイント

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もし路上ライブをしたいと思う方のためにいくつかポイントを抑えておきました。経験上、この3つはすごく大切なので心に留めておいてください。

路上ライブが認められている場所を探す

田舎は少ないですが都市部だと路上ライブが認めらている場所が多くあります。そういった場所探しから始めるのが肝心です。
審査が厳しそうなところもありましたが、大都市圏だけでなく、地方都市でも地元の路上ミュージシャンと地域の人々がルールを作り上げてきた場所もありますので、その土地のルールにしたがって演奏できる場所を探してみてください。
ちょっと検索してみましたが、それなりに出てきました。

柏の街づくりを参考に

自分の地域でそういう場所がない方は柏のミュージシャンの取り組みなどは参考になると思います。街の人々と話し合いながらルールを作り、路上ライブのできる街づくりを進めてきたところです。
ここは原則「アンプ使用禁止」!キーボードの場合は内蔵のもののみ!(最近、やっとスマートフォン内蔵のスピーカーを使った演奏ができるようになったそうです。内蔵のスピーカーですよ・・・)騒音対策を徹底している地域です。

音量は極力絞ること

路上ライブで実際に問題となるのが騒音です。
先ほどご紹介した柏は音量に対してかなり厳しく、HPによるとラジカセの使用も禁止、楽器の使用本数に関しても制限があります。

また東京都の審査を通ったアーティストが許可された場所で活動できるヘブンアーティストでも、アンプの使用は充電式・乾電池式までと制限がかけられています。

演奏する人や聞く人にとっては心地いい音楽でも、関係ない人たちには騒音です。許可された場所でも、節度を持って演奏することが大切だと思います。

注意されたら止めること

警察などに注意されたら速やかに止めましょう。
注意する側も職務や通報を受けて行なっていることですので、揉めたりせず、素直に従いましょう。グレーゾーン故にいろんな空気感を察して行動する能力が必要です。弁護士が言っているから、通例はこうだからなどの主張をすると面倒な人になるだけです。それよりは地元の人たちと協力関係を築いて行ったり、認めてもらえるような行動を取りましょう。
例外ですが、僕が友だちの路上ライブに誘われて見に行ったとき、なんと怖い人が来て中止になりました。警察官って優しい方だと思いますよ。

ネットに活動の場を移す方法も

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ニコニコ動画やyoutube、その他の動画ライブ配信に軸足を移す人も多いようです。
こちらだと防音環境を整えたりすれば、通報されることもなく、自分のやりたい音楽を多くの人に聞いてもらうことができます。またCDの物販なども比較的リンクで簡単に行えるし、投げ銭機能を利用して収入を得ることも可能です。
音楽を聞いてもらうのに生だ!ネットだ!と手段にこだわる時代ではないのかなと最近思います。路上に出る前にこちらも検討してみてください。

路上ミュージシャンをバカにする風潮が嫌い

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ここからは僕個人の意見です。
昔からミュージシャンの中でも路上ミュージシャンをバカにする風潮があります。ライブハウスに出られない人だから、客を呼べない人だからなど理由は様々ですが、やはりグレーゾーンで活動しているミュージシャンに対して非難する人が多いです。音楽を演奏する場所でミュージシャンを階級分けするな!と言いたいですね。
さらに無関係な人間が、わざわざ他地域のミュージシャンに対して非難するのはもっての他だと思います。ミュージシャンならなおさらです。自分の音楽をしろと言いたいです。
あと路上ミュージシャンも通報されたら、すぐにアンチが!など騒ぐのも問題だと思います。グレーゾーンで演奏活動を続ける以上当たり前、それに負けない姿勢で挑むことが肝心でしょう。ましてや関係のない団体を非難する人がたまにいますが、それも異常だと思います。
正直言って、どちらも反省していただきたい。

同人誌のような活動が必要かも

例えば有名マンガやアニメの同人誌などは黙認されて成り立っているものですが、サブカル文化を支える重要なファクターでもあります。そこにはいろんな団体や個人がルールを作ってきた背景もあるし、TPPの関連で危なくなった時も、政治を巻き込んでグレーゾーンを認めさせていく活動もありましたよね。
音楽に関してはグレーゾーンを消していく風潮にありますが、むしろ音楽文化の発展のためにはグレーゾーンの活用を認めさせていくことも必要な気がします。

厳しい時代にこそ未来を見据えて

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最近は社会情勢の変化でライブ自体に制限がかけられたりしていて、厳しい時代になってきています。ライブハウスは作るだけでも大変なのに、閉鎖に追い込まれるところも・・・。
でもこんな時こそ、音楽とはどうあるべきなのか、ライブとはどうあるべきなのかを考える機会なのかなと思いました。
個人的にはデカいアンプを置いてバンド演奏をするのはダメだと思うのですが、アコースティックの弾き語り程度であれば認めてもらえる、そんな「余裕のある社会になればいいな」と思います。

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